主催は酒屋はやし&ごとう屋さんで、昨年6月の長珍酒造蔵見学に続き、長珍へのアプローチ第2弾の企画であり、是非とも参加しなくてはいけないイベントである。
主催:酒屋はやし&ごとう屋
日時:2008年6月21日(土) 18:00~20:00
場所:小料理 加納(千種区今池1-9-24)
一般消費者から見ると、長珍酒造には3つの幻がある。
一番目の幻は蔵である。
蔵が一般には開放されていないので蔵見学は出来ない、どのような造りが行われているか見えないのである。これについては、丁度1年前、矢張り酒屋はやし&ごとう屋さんの尽力により長珍の蔵見学の企画があり、参加することが出来たが、そのような機会がなければ、蔵の姿は幻である。
昨年の見学により長珍の酒から想像されるとおり、手作りによる拘りの造りが行われていること目にし話に聞くことが出来た。
(この見学についての報告は日本酒の会sake nagoyaの体験報告に報告されている。
長珍酒造さんの蔵見学
二番目の幻は蔵元兼杜氏の桑山雅行氏である。
普通、蔵元さん・杜氏さんには造りの終わる3月頃からの各種イベントでお会いできる事が多いのだが、桑山氏についてはそうではなく、中々お会いすることが出来ない。まだまだ蔵の中で造っておられるのである。また、ホームページも無いので桑山氏の動静について情報がない。ベールに包まれた幻の人である。
桑山氏に代わって、奥様がイベントに参加しておられ、またホームページではないが奥様の「日本酒biyori」は人気ブログである。
三番目の幻は酒である。
長珍酒造は手造りの少量生産の蔵である。出荷されると直ぐ売り切れてしまう。特に新聞紙シリーズは売り切れ御免である。
取扱酒販店にも在庫がないため、特に18BY以前の熟成酒については殆ど入手不可能な幻の酒である。
酒屋はやし&ごとう屋さんの今回の企画は、二番目と三番目の幻を現にする事が出来るかも知れない機会である。
参加枠は限定12名だが、参加しない訳にはいかないのである。
会場の加納は、今池交差点から名古屋駅の方に向かい、十六銀行の角を左折して、すぐの左側にあり、判りやすい。
中々綺麗な店構えである。
引き戸を開けてはいると、主催者の林さんが目に入る。後藤さんは桑山氏と打ち合わせ中である。
会費を支払い受付を済ませると、左の小上がりが会場になっている。すでに5名ほどが着座しておられる。中に、日本酒の会のT氏、N氏、Mさんの顔が目に入る。皆さん御精勤である。
程なく定刻になり、配布された今日の出品酒一覧について説明がある。
1~7までは主催者が用意した出品酒である。それに4本追加になるとのことで、桑山杜氏の持参されたプレゼントだそうである。
追加された中には15BY の純米吟醸もある。三番目の幻が現になった思いである。
主催者の挨拶の後、桑山杜氏の挨拶があった。
蔵で造っていることが好きで、楽しくてたまらないとの話。二番目の幻の話である。
しかし、目の前で熱く語っておられる方はご本人であり、幻ではない。
色々な酒質の酒を造り、熟成過程まで含めて研究しておられるとのことで、昔風に言えば職人気質、今風に言えばマニアックな方である。
【出品酒】
新酒・熟成酒合わせて11種類である。
追加の説明がある。
1~3は、無濾過生原酒である。
4~7は、加水、火入れの酒である。
8~10は、瓶燗火入れ(熟成酒である)
貯蔵法法と貯蔵温度
4~5 常温タンク貯蔵 2回火入れ
6~7 冷蔵タンク貯蔵