洗米された米は時間を計測されて、浸漬される。
お米の出来具合、温度等の差によって浸漬時間は調整されており、特定名称酒と全く同じ造り方がされている。
浸漬された米は、連続自動蒸米機で蒸される。
蒸し上げられた米は、自動製麹機で麹に作られる。
スクリューで麹の攪拌、外側への押し出しが行われる。
出来上がった麹は酒母タンク、醪タンクに搬送されて醸造が行われる。
酒母タンクの内1本では若水60%精米のもろみが泡を立てていた。
高さ6mの醪タンクは、底を明かりで照らさないと見ることが出来ない。
外を見るとタンクの上部口は3階の高さである。
搾りはヤブタで行われる。
糖が加えられて造られた原酒と糖が加えられずに造られた原酒2種類が、搾られた後ブレンドされる。
糖が加えられていない方(辛口)を試飲させていただいたが、この酒は原酒でアルコール度数が22度近くある酒とのことでどんな味かと思いながら口に含むと、スッキリとしながら尚かつ旨味のある酒であった。
外を見ると、高さ13mの貯蔵タンクが20本設置されている。
以上精米から上槽までの工程を見学したが、全て自動化されているが、造りそのものは地酒蔵で造られる特定名称酒と同じ造り方をしていることが理解できた。造りとしては、非常にオーソドックスな造りが行われていた。
仕込み水は井戸だけでは不足なので、水道水を炭素濾過して塩素を処理したものを併用しているとのことである。
造りは全自動化されているが、機械の手入れメンテナンスがあり、6月は操業を止め、8月盆明けから再開するタイムテーブルである。
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