14/16
日本酒の会 sake nagoya 「酒蔵見学」合宿(京都・伏見)の報告
とき:2012年3月24(土)~25(日)
酒蔵:齊藤酒造(京都市伏見区横大路三栖山城屋敷町105)を中心に
ウェスティン都ホテル京都 『地酒フェスタ~京の地酒とうまいもん~』
帰る途中、伏見の歴史探訪のため「寺田屋」に寄る。
寺田屋では、幕末の歴史を彩る事件が2件起きている。
薩摩藩粛清事件の寺田屋騒動(1862(文久2)年)と坂本龍馬襲撃事件(1866(慶応2)年)だ。
お龍の気転で龍馬は生き延びて歴史に名を残したが、結局その翌年には暗殺されてしまった。
古い時代が終わり新しい時代が始まるためには、多くの生命と血が流されるのは、何時の世も同じだ。
当時の寺田屋は、鳥羽伏見の戦いで消失してしまい、今の寺田屋は明治になって再建されたものだそうだ。
途中、月桂冠と並ぶ伏見の酒蔵黄桜があるが、時間の都合で入ることはできないのは残念だ。
大手筋商店街に戻り、有名な酒屋油長に向かう。
【吟醸酒房 油長】
油長は、伏見のすべての蔵の酒を取り扱っている酒屋であり、伏見の酒はこの店に全て揃っている。
有名なのは、店内にきき酒カウンターがあり、伏見の酒を自由に有料試飲できることだ。
常時80種類以上の伏見の酒が用意されており、自由に利くことができる。
飲み屋ではなく酒屋なので、店内は酒が所狭しと並べられている。
きき酒は奥の右側のカウンターで行うことができるが、人気店のため空きを待つことは覚悟しなければならない。
一番奥には、テーブルと椅子のあるスペースがあり、待つ人は利用することができる。
暫く待たされたが、朝から飲み続け・歩き続けたので疲れもあり、丁度良い休息になった。
暫くして順番が来て、カウンターに座る。
酒の注文は、二通りあり、1合単位とショット3種類がある。
決まった銘柄だけ飲みたい人は1合で、数多く楽しみたい人は3種の利き酒を選べるので合理的だ。
利き酒は、メニューから自分の好きなものを3種類選ぶ。
筆者は、以下の3種。
印象は筆者個人の嗜好によるもの。
口取りは豆腐の冷奴と蕗味噌。
蕗味噌は、蕗の香り高く、味噌の塩味強く、パンチがある。
吟醸酒の口取りには強すぎて、吟醸香が飛んでしまうのには参った。
油長公式ホームページ。
http://www.kyoto-wel.com/shop/S81128/
伏見巡りの最後は名水百選に選ばれている香水の御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)に参拝する。
〔戻る〕