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日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告

日時:2024年12月20日(金)
場所:和食処 おか 1階(名古屋市中区丸の内三丁目)
テーマ:スペシャルなお酒
参加者:32名

 

今回のお酒(順不同)

銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
(容量)
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銘柄取扱店舗
参加者のコメント
寒菊
/Monochrome 純米大吟醸 山酒4号50 無濾過生原酒
/山形県産山酒4号 ・ 50%
寒菊銘醸
(千葉県)
3,520
(1.8L)
酒泉洞堀一 ごく薄い黄緑色の酒色。発泡感がある。ブドウや接着剤の香りがある。濃厚な甘味とさっぱりした酸味があり、発泡感も爽やかさを加える。中盤では旨味も覗くが素早く引いていく。温度によってはやや重いのではという意見も。 7
十四代
/エクストラ白鶴錦 生詰
/兵庫県産白鶴錦 ・ 40%
高木酒造
(山形県)
-
(1.8L)
調査中 ほぼ透明の酒色。微発泡で霞にごり。ブドウ、リンゴ、パインのような華やかな香りがある。きめ細かな甘味と爽やか酸味のバランスが絶妙。スッキリ、さっぱりとしっかりしたコク感を併せ持つ。口中に豊かな甘味が響き続ける。 5
二兎
/純米大吟醸 備前雄町四十八 生
/備前雄町 ・ 48%
丸石醸造
(愛知県)
3,960
(1.8L)
酒泉洞堀一、オオタケ、荒川商店、酒正 微かな発泡感、粘性がある。透明な酒色。バナナ、ブドウ、接着剤の香りがある。強い甘味と酸味、きれいな旨味、辛味で陰影に富む。後味はスッキリし、キレ感も十分。ストロングな一本。 3
花陽浴
/純米大吟醸 磨き四割 無濾過生原酒
/五百万石 ・ 40%
南陽醸造
(埼玉県)
5,800
(1.8L)
酒泉洞堀一、荒川商店 薄黄緑色の酒色。発泡感がある。パイン、バナナ、白ブドウの華やかな香りがある。しっかりした上品な甘味、軽い酸味があり、旨味は微か。きれいでスッキリしているという意見の一方で、ベタつく、濃すぎる、飲み疲れるという意見も。 6
鳳凰美田
/瓶燗火入大吟醸酒 別誂至高
/兵庫県特A地区山田錦 ・ 35%
小林酒造
(栃木県)
11,000
(1.8L)
オオタケ、吉田屋 透明の酒色。微かにリンゴやメロンの香りがある。甘味の後、僅かに旨味を感じる。中盤でははっきりした苦味を感じさせながら消えていく。スッキリし過ぎ、少し単調という意見も。 1
赤武
/純米大吟醸
/国産米 ・ 40%
赤武酒造
(岩手県)
5,940
(1.8L)
吉田屋、酒泉洞堀一、荒川酒店 ごく薄い黄緑色の酒色。微かにフルーティな香りがある。淡く上品だがしっかりした旨味を感じる。中盤からは程よい酸味と苦味が味に奥行を与える。クリアでスッキリしながら優しく透明感を感じさせる飲み口。 2
龍神丸
/大吟醸 瓶囲い 生原酒
/山田錦 ・ 40%
高垣酒造
(和歌山県)
5,940
(1.8L)
調査中 透明の酒色。ブドウや接着剤、モッツァレラチーズの香りがある。程よく上品な甘味があり、スッキリした印象。程よい旨味もあり、最後は苦味を纏いながらスッキリ切れる。アルコール感もしっかりあり力強い。 10
宗玄
/純米大吟醸 斗瓶囲い 限定原酒 生酒
/兵庫県産山田錦 ・ 40%
宗玄酒造
(石川県)
16,500
(1.8L)
久田酒店、酒のさいとう、酒屋はやし ほか ごく薄い黄緑色の酒色。少し熟成感があり、ゴマ、ルッコラ、接着剤の香りを感じる。甘味は低目で上品で軽く、コクも程よくサラサラ、スルスルといける。最後は辛味やしっかりした苦味・渋味を感じさせ素早く引いていく。 9
幻舞
/大吟醸 原酒
/山田錦 ・ 35%
酒千蔵野
(長野県)
11,000
(1.8L)
The蔵、 丸内酒食品 ごく薄い黄緑色の酒色。僅かにパインやリンゴの香りがある。軽い甘味の後アルコール感を伴うコクが上品にせり上がってくる。水のように淡く、きれいでスッキリしている。最後はほろ苦さと柔らかな甘味を響かせ消えていく。薄いという意見も。 4
〆張鶴
/純米大吟醸
/山田錦 ・ 35%
宮尾酒造
(新潟県)
13,200
(1.8L)
吉田屋、 酒の中島屋 微発泡。ごく薄い黄緑色の酒色。淡い入口で甘味は軽く、旨味も少なく、その分酸味に目が行きがち。押し感も柔らかく水のようで上品。スッキリした辛口で最後ははっきりした苦味、渋味が締めくくる。インパクトがない、薄いという意見も。 8

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

スペシャルなお酒お楽しみいただけたでしょうか。
華やかなもの、落ち着いたもの、枯れたもの それぞれ持ち味があり大いに楽しめたことと思います。
前回ご紹介したように12月上旬「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産代表一覧に登録されました。「伝統的酒造り技術」とは杜氏・蔵人等がこうじ菌を用い、各地の気候風土に合わせて、経験に基づき築き上げてきたもので「伝統」という言葉が大きなポイントになっています。しかし、日本酒を巡っては新しい動きもあります。例えば「クラフトサケ」に分類される稲とアガベの「交酒花風ハツシボリ生」。試してみるとホップの快い苦味、少し柑橘系の香りがあり、グレープフルーツジュースを思わせる魅力的なお酒でした。この蔵やペアリングを楽しめる蔵のレストランを目当てに秋田県の男鹿まで行きたくなる気持ちはよくわかります。次にこれは日本酒ですが9月に月桂冠から発売された「アルゴ」。アルコール度数5%ながら決してシャビシャビとならず、しっかりしたコク感、余韻もあり低アルコールのお酒へのニーズにしっかり応えたものでした。伝統という言葉では捉えられないもの。そんな動きにも目を配っていきたいと思います。
年の瀬が迫り、久しぶりに上原浩さんも推薦していた福井県は三宅彦右衛門酒造の早瀬浦を飲みました。昔のとおりスッキリして力強さを感じました。つい馴染みのお酒にも手をだしてしまいます。
最後になってしまいましたが、令和6年の定例会では割烹みどりさん6回、和食処おかさん3回、魚菜市場いごこ家さん2回、和彩盆大彦さんで1回定例会を開催させていただきました。この場をお借りして大変お世話になったことにお礼を申し上げます。
また、参加者の皆様にもご参加いただいたことに感謝申し上げます。
それでは皆様、良い年をお迎えください。
新年の定例会は1月17日。テーマは「新酒」です。お楽しみに。(T)

 


美味しいものイロイロ


お刺身3種


串焼き


つくね


焼売


おでん

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