日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2024年6月21日(金)
場所:割烹 みどり(名古屋市中区栄三丁目)
テーマ:スペシャルなお酒
参加者:29名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
山三 /純米大吟醸 山恵錦 四割 無濾過生原酒 /長野県東御市八重原産山恵錦 ・ 40% |
山三酒造 (長野県) |
4,180 (1.8L) |
酒泉洞堀一 | 微発泡。木のような香りがある。濃厚な甘味と酸味がある。濃淳だが炭酸の辛味が味を引き締め後半はさっぱりキレていく。温度によっては濃厚な甘味が気になるかも。 | 10 |
宗玄 /純米大吟醸 /兵庫県産山田錦 ・ 40% |
宗玄酒造 (石川県) |
13,200 (1.8L) |
久田酒店、 酒のさいとう、酒屋はやし ほか | 薄い黄緑色の酒色。僅かに粘性がある。バナナやメロンのような華やかな香りがある。強い甘味があり、濃厚だが、強いアルコール感が裏打ちして、高いところでバランスをとる。すっきりした印象で、辛味や苦味を残しながらきれいにキレていく。後半やや飲み疲れるという意見も。 | 1 |
雪の茅舎 /大吟醸 生酒原酒 製造番号酒 第二百五十八番 /兵庫県産山田錦 ・ 35% |
齋彌酒造店 (秋田県) |
9,240 (1.8L) |
丸内酒食品、 知多繁、久田酒店 ほか | ごく薄い黄金色の酒色。僅かにマスカットやメロンの香りがある。上品ながら強い甘味と強いアルコール感がほどよいボディを形づくる。バランスよく落ち着いた印象。スッキリした味わいながら上品な甘味が染みる。 | 7 |
花陽浴 /純米大吟醸 無濾過生原酒 吟風 おりがらみ /吟風 ・ 48% |
南陽醸造 (埼玉県) |
4,400 (1.8L) |
酒泉洞堀一、 荒川商店 | おりがらみ。微発泡。綿菓子のような甘い香り、パインの様な香りがある。強い甘味と炭酸感、爽やかな酸味があり甘い果実のよう。最後は甘味の余韻が続く。カラフルで華やかな印象。 | 9 |
雨後の月 /純米大吟醸 /白鶴錦 ・ 48% |
相原酒造 (広島県) |
4,180 (1.8L) |
吉田屋 | ごく薄い黄金色の酒色。バナナやメロンの香りがある。甘味だけでなくキレのよい酸味もあり、爽やかでジューシー。キレも良くスッキリく楽しめる。 | 8 |
鳳凰美田 /純米大吟醸 原酒 無濾過本生 White Phoenix /愛山 ・ 45% |
小林酒造 (栃木県) |
11,000 (1.5L) |
オオタケ、 吉田屋 | ごく薄い黄金色の酒色。微かに桃のような香りがある。柔らかな甘味を感じるが青リンゴを思わせる爽やかな酸味もありフルーティ。ふくよかながら意外とさっぱりしており、酸の旨味が口をすっきりさせ 次の盃を運ばせる。 | 3 |
瀧澤 /大吟醸 吊しぼり /山田錦 ・ 35% |
信州銘譲 (長野県) |
12,000 (1.8L) |
調査中 | ほぼ透明の酒色。フルーティな香りが穏やかに香る。優しい甘味、ふんわりした旨味がある。どこまでも穏やかに広がり、最後は柔らかな甘味を伴いゆっくりキレていく。 | 5 |
鍋島 /大吟醸 /東条産山田錦 特等 ・ 35% |
富久千代酒造 (佐賀県) |
6,600 (1.8L) |
酒泉洞堀一 | ごく薄い黄金色の酒色。僅かに粘性がある。心地よいメロンのような香りがある。濃厚な甘味と強いアルコール感があり、インパクトが強い。後半は辛味とほろ苦さがきれいな余韻を作る。 | 6 |
幻舞 /大吟醸 香り酒 /山田錦 ・ 35% |
酒千蔵野 (長野県) |
7,700 (1.8L) |
The蔵、 丸内酒食品 | ごく薄い黄金色の酒色。接着剤の香り、僅かにチーズのような香りがある。優しい甘味が続き、後半は辛味と苦味が支配する。すっきり辛口の一本。 | 4 |
蓬莱泉 /純米大吟醸 「空」 /山田錦 ・ 40% |
関谷醸造 (愛知県) |
8,200 (1.8L) |
森正商店、 酒のきまた、 リカーワールド21シバタ ほか | ほぼ透明の酒色。僅かに粘性がある。シナモンのような熟成香を感じる。口当たりは優しく、味のバランスがとれ、軽くあっさり落ち着いた印象。後半はほんのり旨味を感じさせながらフェードアウトしていく。 | 2 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
スペシャルなお酒 お楽しみいただけたでしょうか。今回 試飲する中で、濃厚な甘味に高めのアルコールを合わせるというパターンのお酒がいくつもありました。甘いだけの平板でダレた感じを避け、ガツンとかます作戦でしょうか。
さて、いよいよ梅雨の季節となり、庭のアジサイが淡く青紫に輝いています。 アジサイの花を見て一年前梅干を付けた時のことを思い出しました。梅干は先ず梅の実を塩で漬けその後に赤ジソの葉を加えます。加える前段階で赤ジソを塩もみをすると結構紫色のアクが出ます。この工程のあとにしょぼしょぼになった赤ジソを漬けてある梅干に投入するのです。そうすると紫色ではなく鮮やかな赤色に発色します。
これは、赤ジソにあるアントシアニンがクエン酸で発色するとのこと。お酒では爽やかな酸味と表現されるクエン酸がこんなところでも活躍しています。
なお、アジサイの発色もアントシアニンの作用(※)ですが、アジサイの葉や花は料理の脇に副えてあっても毒があるので食さないようご注意を。
さて次回の定例会は「夏に飲みたいお酒」。私は暑い中でも日本酒に氷を加えたり、やけくそで熱燗にしたりして楽しんでいます。どんな銘柄が登場するかご期待下さい。
※私はアジサイの発色は酸性で青、アルカリ性で赤と思っていましたが、どうも土壌から溶け出したアルミニウムイオンの有無が発色に関わっているようです。(T)
カツオのたたき
カツオのたたきには、ポン酢
アユの塩焼き
ナスの田楽
トウモロコシとエビの天麩羅
〆はスダチご飯
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