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日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告

日時:2024年5月17日(金)
場所:魚菜市場 いごこ家 名古屋駅店(名古屋市中村区名駅四丁目)
テーマ:夏に飲みたい気になるお酒
参加者:32名

 

今回のお酒(順不同)

銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
(容量)
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
信州亀齢
/純米吟醸 無濾過生原酒
/長野県産ひとごこち ・ 55%
岡崎酒造
(長野県)
3,410
(1.8L)
調査中 微発泡。透明の酒色。強い甘味と炭酸感、酸味でアタックが強い。ジューシーだがしっかりコクを感じさせながら消えていく。スッキリ、爽やかながら、艶やかな一本。 3
栄光富士
/純米大吟醸 無濾過生原酒 MAGMA~原始乃胎動~
/岡山県赤磐市産雄町 ・ 50%
富士酒造
(山形県)
3,850
(1.8L)
酒泉洞堀一 ごく薄い黄緑色の酒色。メロンや桃を思わせる香りがある。しっかりした甘味を控えめな酸味が包む。最後は苦味の帳の中に消えていく。 2
楽器正宗
/純米酒 純醸中取り
/国産米 ・ 60%
大木代吉本店
(福島県)
3180
(1.8L)
酒泉洞堀一 微発泡。透明の酒色。リンゴ、メロンの香りがある。アタックは弱く、優しい甘味、程よい酸味、苦味でジュースのよう。軽く、スッキリして清涼感を湛える。最後はさっぱりと切れていく。 1
醸し人九平次
/うすにごり 生
/黒田庄産山田錦 ・ -
萬乗醸造
(愛知県)
4,356
(1.8L)
酒のきまた、 荒川酒店、 秋貞酒店 ほか 微発泡。薄濁り。僅かにフルーティな香りがある。甘味、酸味のバランスがよく、辛めで飲みごたえを感じる。スッキリした酸味がフレッシュさを感じさせる。暑い日に少し冷やして楽しみたい。 9
會津宮泉
/純米酒 無濾過生酒
/国産米 ・ 60%
宮泉銘醸
(福島県)
3274
(1.8L)
調査中 微発泡。ごく薄い黄緑色の酒色。リンゴや桃を思わせるフルーティな香りがある。粘性がある。しっかりした甘味と程よい酸味があり飲みごたえを感じる。ジューシーで濃淳、それでいてスッキリ。最後はほろ苦さが味を引き締める。 5
美酒の設計
/純米吟醸 生酒
/兵庫県産山田錦 ・ 55%
齋彌酒造店
(秋田県)
4,180
(1.8L)
調査中 ほぼ透明の酒色。フルーティな香りがある。きれいな甘味と爽やかな酸味でにサラッとしている。苦味が味を引き締めながら甘い余韻が続く。うっすらした甘味、穏やかな口当たりで食事の邪魔をしない。 6
雅山流
/彩月 純米吟醸 しぼりたて生原酒
/出羽燦々 ・ 60%
新藤酒造店
(山形県)
4,510
(1.8L)
庄兼 微発泡。ごく薄い黄緑色の酒色。僅かにフルーティな香りがある。程よい甘味と酸味、コクでスッキリした飲み口。最後は甘味の余韻の中、くっきりした苦味で締めくくる。 10
雅楽代
/日和
/新潟県産米 ・ -
天領盃酒造
(新潟県)
3,630
(1.8L)
調査中 透明の酒色。メロンのような香りがある。ほんのりと甘味・旨味、涼しげな酸味がありきれいでスッキリ。夏向きのお酒である。コクは少なく爽やかだが、さっぱりし過ぎで印象が薄いという意見も。 7
寶劔
/純米吟醸 湧水仕込
/広島県産八反錦 ・ 55%
宝剣酒造
(広島県)
3,520
(1.8L)
富屋酒店 ごく薄い黄緑色の酒色。香りは低い。少し甘味を感じるが旨味は少なくサラッとしていて軽い。最後は苦味を残しながら消えていく。食事の邪魔をしない食中酒。スッキリし過ぎで平板で味が薄いという意見も。 4
福海
/雄町 生酒
/雄町 ・ -
福田酒造
(長崎県)
3,630
(1.8L)
荒川酒店 微発泡。透明の酒色。ヨーグルトに似た少し生臭い香り、バナナのような香りがある。甘味は強いが比較的すっきりしており、引きはよい。香りや味をどう評価するか様々な意見があった。 8

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

「初夏に飲みたい気になるお酒」、 お楽しみいただけたでしょうか。
温暖化が進み、毎年ゴールデンウィーク明けには半袖のサマースタイルでの通勤ですが、今年は随分過ごしやすい日が続き、気持ちよく日本酒ライフを満喫していた矢先、見逃せないニュースが飛び込んできました。5月9日(木)の水谷酒造さんの火災です。
蔵のWebページによると午後2時20分ごろお酒を熱処理する火入れ作業中に出火、折からの強風に煽られ酒蔵や母屋が全焼するなど被害が広がったとのことです。 水谷酒造さんは江戸末期創業で「千瓢」で知られる愛西市の酒蔵です。丁度4月に蔵開放があり、個人的にお邪魔したばかりでした。
蔵は尾西線六輪駅から西に2キロぐらいの住宅街にあり、細い道に面して蔵の建物と母屋への古い門がありました。この時は江戸末期建築とされる蔵の中で、水谷社長さんから酒造りへの熱い思いを伺いました。3年前に加わった後藤蔵人と共に様々なコメを駆使しながら、新しいスタンダードを求めて日々奮闘している姿に大変な好感をもちました。お酒は軟水を活かした飲み飽きしない優しい味で、社長さんの人柄を思わせるものでした。
今回の火事では蔵の従業員、近隣の方を含めて誰一人として怪我なく無事で、幸いにも人命被害は出なかったそうです。聞いたところでは、4月27日に津島神社で開催された「ご酒印」参加蔵の方が乗り合わせて現場に駆け付け、片付け作業を手伝ったとのこと。地元の蔵や広く県内の蔵に支えられながら、目指すべき方向に進んでいってほしいものです。
sake nagoyaではトップページに愛知県酒造組合さんの「火災義援金口座の開設」のお知らせにリンクを貼らせていただきました。私たち日本酒を愛する者としては水谷酒造さんの今後が少しでも良い方向に向かうことを願っています。
さて、話が長くなってしまいましたが、次回のテーマは「スペシャルなお酒」。多分梅雨真っ盛りのうっとおしい時期と思いますがご期待下さい。(T)

 

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