日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2023年11月17日(金)
場所:魚菜市場 いごこ家 名古屋駅店(名古屋市中村区名駅四丁目)
テーマ:日頃なかなか飲めない酒
参加者:31名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
豊盃 /純米吟醸 直汲み生原酒 /国産米 ・ 55% |
三浦酒造 (青森県) |
4,400 (1.8L) |
富屋酒店 |
ほぼ透明な酒色。僅かな発泡感がある。綿菓子の様な甘い香り、スパイシーな香りがある。ブドウのような強い甘味とほどよい酸味があり、濃厚。しかし、甘味はすっと引いていき重いけれど残らない。つまみなくお酒だけで楽しめる1本。 | 8 |
而今 /純米吟醸 八反錦火入 /八反錦 ・ 55% |
木屋正酒造 (三重県) |
3,740 (1.8L) |
酒泉洞堀一 | ごく薄い黄金色の酒色。イチゴを思わせるミルキーで甘い香りがある。強い甘味とバランスのよい酸味が配され、華やかだが、やや淡白なところも感じる。フルーティな香りと甘味を口一杯に広げながらも、アルコール感とほろ苦さが味が単調になるのを防ぐ。 | 6 |
十四代 /吟撰 生詰 /兵庫県特A地区産酒造好適米 ・ 50% |
高木酒造 (山形県) |
4,813 (1.8L) |
調査中 | ごく薄い黄緑色の酒色。洋梨やイチゴを連想させる甘い香りがある。酸味は控えめの中きれいで濃厚な甘味を感じる。よく冷やして楽しみたい華やかな一本。 | 7 |
MIYASAKA /純米吟醸酒 /山田錦 ・ 55% |
宮坂醸造 (長野県) |
3,300 (1.8L) |
リカーワールド21シバタ、吉田屋 | ごく薄い黄緑色の酒色。微かに発泡感がある。品の良いフルーティな香りがある。甘いかと思うと意外と辛く、さっぱりした酸味でスッキリした印象。終盤は苦味を伴いきれいに切れていく。 | 1 |
寫楽 /純米吟醸 なごしざけ 一回火入 /山形県産羽州誉 ・ 50% |
宮泉銘醸 (福島県) |
4,996 (1.8L) |
吉田屋 | ごく薄い黄金色の酒色。バナナや桃の香りがある。甘味が強いがきれいな酸味、アルコール感もしっかりしておりシャープできりっとした印象。後半、辛味・苦味で味を引き締めながらすっきり終わる。 | 9 |
伯楽星 /純米吟醸 /国産米 ・ 55% |
新澤醸造店 +K (宮城県) |
2,998 (1.8L) |
庄兼 | ほぼ透明な酒色。僅かに洋梨を思わせる香りがある。強い甘味があるが爽やかな酸味、苦味で意外とスッキリ、さっぱり楽しめる。最後は透明感を湛えながらきれいに消えていく。やや甘味が単調という意見も。 | 5 |
鍋島 /純米吟醸 生酒 /赤磐雄町米 ・ 50% |
富久千代酒造 (佐賀県) |
4,070 (1.8L) |
酒泉洞堀一 | ごく薄い黄緑色の酒色。炭酸感がある。フルーティな香りがある。強い甘味、パインの様な酸味、しっかりした苦味、旨味があり濃厚。アルコール感も強くとがっている、重いという意見も。 | 3 |
田酒 /純米吟醸 /古城錦 ・ 50% |
西田酒造 (青森県) |
4,950 (1.8L) |
調査中 | ごく薄い黄金色の酒色。リンゴやブドウの香りがある。しっかりした甘味とバランスのよい酸味でスッキリした飲み口。ほどよい苦味でだれさせず、長い余韻で楽しませてくれる。 | 4 |
伊根満開 /古代米酒 /京都府産米 ・ - |
向井酒造 (京都府) |
4,400 (1.8L) |
調査中 | 紫色の酒色。甘味・酸味が強くザクロやイチゴジャムを連想させる。従来の日本酒の枠に収まらない甘酸っぱいお酒でよく冷やすかロック・炭酸割りで楽しんでみたい。 | 10 |
磯自慢 /純米吟醸 /兵庫県特A地区東条産特上特等新米山田錦 ・ 50%/55% |
磯自慢酒造 (静岡県) |
4,752 (1.8L) |
やすだや | ほぼ透明な酒色。香りは控えめで甘味酸味のバランスが良い。柔らかくさっぱりした飲み口で軽い。周りの濃い酒の中で水っぽいという意見も。 | 2 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
「日頃なかなか飲めないお酒」お楽しみいただけたでしょうか。
今回は栄から急遽 会場を岡田屋さんにご紹介いただいた名駅の「いごこ家」さんに移して開催しました。素敵なお店でいつもにも増してお酒、お料理を楽しむことができました。改めて感謝申し上げます。
さて、「操酒」という言葉をご存知でしょうか。毎週1~2回は書店で日本酒関係の本と雑誌を確認していて、この目新しい言葉に引き付けられました。著者は葉石かおりさん。この方は酒ジャーナリストとして有名で、著書の日本酒ガイド本を読むと蔵元から取り寄せた資料をただまとめただけでなく本人が一本一本試飲していることが窺える内容で、私も何冊か拝読しました。今回の著書の内容は、コロナ禍の時期に失職の不安などからお酒に溺れかけた著者自身が、自らを実験台として一生健康でお酒を楽しむメソッドを記したものです。
私も何十年か様々な種類のお酒を飲み、酔っ払って夜の時間を無駄にしてきました。現職を退きそろそろ人生の終着点が見えてきて時間の大切さに思いを致すのですが、長年の飲酒の習慣から夕方になるとどうしてもお酒に手が伸びてしまいます。そんな時日本酒コーナーでは異色のこの本を見つけてしまいました。まだ一通り読んだだけで内容を身につけるのはこれから。お酒に寛容すぎる日本の中で少し飲酒に抗ってみようかなと思っています。
閑話休題、次回はまたいつもの割烹みどりさんを会場に「今年を締めくくる素晴らしいお酒」をテーマに今年最後の定例会を開催します。急に寒くなってきました。体調管理に十分気を付けてご参加ください。(T)
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