日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2023年7月21日(金)
場所:割烹 みどり(名古屋市中区栄三丁目)
テーマ:夏に飲みたいお酒
参加者:21名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
鳳凰美田 /剱 純米酒 瓶燗火入 /国産米 ・ 55% |
小林酒造 (栃木県) |
2,750 (1.8L) |
オオタケ、 吉田屋 |
薄い黄金色の酒色。甘いバナナの様な香りがある。甘味と落ち着いた酸味でまったり楽しめる。後半はほろ苦さで締めくくる。もう少し押し感があるとうれしいという意見も。 | 8 |
聖 /GOTH 純米吟醸 生酒 /滋賀県産滋賀渡船6号 ・ 50% |
聖酒造 (群馬県) |
3,080 (1.8L) |
酒泉洞堀一 |
透明の酒色。粘性があり炭酸感、甘い香りがある。甘味が強く、それを裏打ちする酸味があり、フルーツ感たっぷりなジュースを飲むよう。最後は上品な苦味で引き締める。 | 5 |
三連星 /純米吟醸中取り 限定無濾過生原酒 /滋賀県産山田錦 ・ 55% |
美冨久酒造 (滋賀県) |
3,740 (1.8L) |
オオタケ、 吉田屋 |
薄い黄緑色の酒色。僅かに発泡感と粘性がある。フルーティな香りがある。酸味を少し抑えたしっかりした甘味から始まる。中盤は辛味を感じさせながら濃淳な旨味を感じる。最後は甘味や旨味の余韻を苦味で引き締めていく。夏には疲れるという意見も。 | 3 |
赤武 /翡翠 純米吟醸 /国産米 ・ 50% |
赤武酒造 (岩手県) |
3,960 (1.8L) |
吉田屋、 酒泉洞堀一、 荒川酒店 |
ごく薄い黄金色の酒色。香りは低く甘い入口で爽やかな酸味がありジューシー。すっきり爽やかで甘味が際立つが飲みやすく滑らか。よく冷やして飲みたい。 | 4 |
寫楽 /純米吟醸 夏吟うすにごり 一回火入 /山田錦/夢の香 ・ 50% |
宮泉銘醸 (福島県) |
4,325 (1.8L) |
吉田屋 |
薄濁り。微かに発泡感を感じる。白ブドウを思わせる上品な甘い香りがある。ふくよかな甘味のあと、濁りの辛味、さっぱりした酸味を感じる。最後は夏ミカンのようなほろ苦さをまといながらきれいにキレていく。 | 2 |
日高見 /夏の純米吟醸 Aquarium in Summer 氷温貯蔵 夏吟50 /国産米 ・ 50% |
平孝酒造 (宮城県) |
3,300 (1.8L) |
サケハウス、 富屋酒店、 あさい商店 | ほぼ透明な酒色。僅かにバナナのような香りがある。少し甘い入口の後、心地よい酸味を感じさせながら辛味が走り抜ける。軽く爽やかでスッキリしており、アルコール感のバランスも良い。夏向けの一本。 | 1 |
豊能梅 /REFRESH 純米吟醸おりがらみ生酒 /吟の夢(高知) ・ 60% |
高木酒造 (高知県) |
3,520 (1.8L) |
調査中 | 薄濁り。微発泡感がある。バナナの様な甘い香りがある。入口は甘いがその後炭酸の辛味、酸味、苦味が続く。やや単調かも。 | 7 |
笑四季 /おりざけ Extreme 笑四季劇場 革命前夜 生酒 /国産米 ・ -% |
笑四季酒造 (滋賀県) |
3,520 (1.8L) |
酒泉洞堀一、あさい商店 | おりがらみで強い発泡感がある。ヨーグルトの様な香り、白濁がカルピスを思わせる。やや酸味にふった味、強い炭酸感でスッキリした飲み口。少し生臭いという意見も。 | 6 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
例年にも増して暑さが厳しい毎日ですが、「夏に飲みたいお酒」お楽しみいただけたでしょうか。泡、おりがらみ、低アルコール。如何にも夏のお酒というお酒でした。
さて、先日の日経新聞に蔵見学でお世話になった農口杜氏のインタビュー記事がありました。その中で伝統的に日本酒は食事の前に軽い料理と共に楽しみ、最後にご飯ものを食べるのでスッキリした口当たりが特徴になった。しかし、世界に出ていくにはどっしりした料理に合わせるため味幅が広く酸味がきいているものが求められると語っていました。確かに宴会では会の最後に「お食事をお持ちしますか?」と尋ねられることが端的に表わしているとおり軽いものを食べながら日本酒を楽しむというのが標準でした。
また、食生活の変化と共にコミュニケーションツールとしてのお酒という役割も随分変わってきました。全身全霊会社に包摂されるような職業人のスタイルから、労働時間だけを切り売りするような感覚が強調され、時間外のコミュニケーションは不要という流れはコロナ禍を経て随分強くなりました。つまりはお酒は一人で家で飲むものとなり、別に外国に輸出するからという理由でなくても、現代の日本の食べ物(宴会のように別に作ってくれる人はいません)と一緒に飲むしかなさそうです。
どこの蔵も判で押したように「ウチの酒は食中酒を目指しています」と言います。さてどのお酒が食中酒に向いているのか。ちなみに私は食中酒といわれるワインも週に5~6種は飲みますが答えはさっぱり分かりません。
閑話休題。次回の定例会は8月4日(金)。お間違えのないように。(T)
肴は刺身盛り合わせからスタート。
冬瓜と豚シャブ。
サザエのつぼ焼き。
天麩羅。お塩でどうぞ。
最後は鉄火巻き。来月もよろしく。
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