日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2022年11月19日(土)
場所:酒房 海の蔵(名古屋市中区伊勢山二丁目)
テーマ:気になるお酒
参加者:19名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
赤武 /純米吟醸 NEWBORN 生酒 /国産米 ・ 50% |
赤武酒造 (岩手県) |
4,180 (1.8L) |
吉田屋、 酒泉洞堀一、 荒川酒店 | 微発泡。透明の酒色。洋梨やブドウの甘い香り、搾りたての酒の香りがある。バランスよく酸味が配された程よい甘味が口一杯に広がる。最後は快い苦味が味を引き締め、コクを形作る。よく冷やして楽しみたい。 | 1 |
三諸杉 /純米大吟醸 /山田錦 ・ 50% |
今西酒造 (奈良県) |
4,400 (1.8L) |
オオタケ、 酒泉洞堀一 | ほぼ透明な酒色。バナナやブドウの香りがある。甘味が強く酸味は控えめである。きっぱりした苦味が最後を締めくくる。 | 4 |
花巴 /水酛純米 火入れ酒 /奈良県産契約栽培米 ・ 70% |
美吉野醸造 (奈良県) |
3,300 (1.8L) |
調査中 | ごく薄い黄金色。熟成感を感じる。木の様な香り、カマンベールチーズの様な香りがある。しっかりした甘味と酸味があり甘酸っぱい印象。燗酒にして試してみたい。 | 3 |
白露垂珠 /純米吟醸 原酒 Concept Workers Selection /出羽燦々 ・ 60% |
竹の露 (山形県) |
3,300 (1.8L) |
調査中 | ごく薄い黄金色。優しく穏やかながらスッキリしている。強いアルコール感や後味の苦みなど全体的にはドライな印象もある。癖がなく、飲み疲れせず食中酒向き。 | 5 |
敷嶋 /純米吟醸 生原酒 /夢山水79%、山田錦21% ・50% |
伊東 (愛知県) |
4,780 (1.8L) |
オオタケ、 丸内酒食品、富屋酒店 | 微発泡。ごく薄い黄金色の酒色。木の様な香りがある。先ず辛味とアルコール感がしっかり。その後甘味とともにグレープフルーツを連想させるほろ苦さを感じさせながらすっきりキレていく。ワイルドな若々しさを感じる。 | 2 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
酒房 海の蔵での2回目の定例会お楽しみいただけたでしょうか。自分としてはいつもの感じで楽しむことができ満足しています。
さて、先日山内聖子著の『夜ふけの酒評』を読みました。
日本酒本では前半には日本酒の製法や大吟醸、純米大吟醸、純米吟醸などの原料による整理や「熟酒」「淳酒」「薫酒」などのタイプ別の整理など日本酒に関する基本的なことが記され、後半には有名酒をカタログ的に載せてあるものが多い。そしてカタログ的なお酒の紹介部分では、HPに載っている蔵の紹介や銘柄の説明と被った内容が多く、どれを見ても似たような内容になっているような気がします。しかし、この本は「紹介する50本をつくるそれぞれの酒蔵に対して事前の承諾なく、「勝手に飲んで書く」を貫いた」と書かれているように、つまり著者自身が飲んで自分の言葉で感想を綴っている点に特色があります。どこかの居酒屋で飲んだという個人的な話も著者のキャラクターからか妙に納得できる内容でどの1本についても日本酒ラブが溢れていました。今まで魅力を発見できなかった1本も自分自身の言葉で書かれた内容に説得されてしまいました。
またもう一つ感心したのは紹介されている50本、華のあるスター日本酒はどちらかと言えば少なく、脱力系の旭菊や徹底して変わらない剣菱など中々紹介本には取り上げられない、でも私にとっては魅力あるお酒が取り上げられていたこと。
自分の基準で選び、自分の言葉で語られたお酒。心の中で膨らんだイメージをついつい確認したくなってしまいました。
閑話休題、次回の定例会は少し変則的な12月3日(土)の開催になります。コロナの第8波が始まりつつあるようです。体調管理には十分気を付けてのお越しください。(T)
肴はお刺身盛り合わせからスタート。
焼き魚、骨せんべい、和え物。
いろんなお魚の煮つけ。
鍋。
〆は素麵。
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