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日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告

日時:2022年8月19日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:20周年 感謝の気持ちを込めて
参加者:29名

 

今回のお酒(順不同)

銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
(容量)
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
蓬莱泉
/純米大吟醸 空 製造2008.10
/山田錦 ・ 40%/45%
関谷醸造
(愛知県)
7,992
(1.8L)
森正商店、 酒のきまた、リカーワールド21シバタ、他 ほぼ透明な酒色。口当たりは水のように柔らかい。淡い甘味と透明感のある酸味の絶妙なバランスを感じさせたあと、きれいな旨味が僅かな熟成感を感じさせなながら広がっていく。岩牡蠣に合うという声が多い。 6
醸し人九平次
/別誂 純米大吟醸 製造2018.8
/兵庫県産山田錦 ・ 35%
萬乗醸造
(愛知県)
9,339
(1.8L)
酒のきまた、 荒川酒店、 秋貞酒店、他 微発泡。僅かに粘性がある。リンゴ、バナナ、メロンの香りがある。果実のような爽やかな酸味を中心に上品な甘味、微かな旨味が配されバランスが良い。最後は快い苦味とともに切れていく。 5
萩乃露
/純米吟醸 無加圧しぼり中汲み 創業270周年 感謝の思い 製造2021.4
/国産米 ・ 60%
福井弥平商店
(滋賀県)
2,497
(1.8L)
酒泉洞堀一、 知多繁 微かに黄緑色の酒色。木の香りやバナナの様なフルーティな香りがある。甘味が少なく辛い印象だが、中盤からはたっぷりした旨味を感じさせスッキリ切れていく。僅かに熟成感を感じる。 1
十四代
/純米吟醸 斗瓶囲い 製造2002.8
/山田錦 ・ -
高木酒造
(山形県)
-
(1.8L)
調査中 やや黄金色の酒色。華やかなフルーティな香りがある。微かな酸味の後、優しい甘味が立ち上がり、上品で懐の広い旨味が感じられる。落ち着きのある熟成感については、盛りを過ぎているという意見も。 4
義侠
/純米吟醸 原酒 製造2022.3
/兵庫県東条産特A地区山田錦 ・30%
山忠本家酒造
(愛知県)
10,230
(1.8L)
サケハウス、 リカーワールド21シバタ、 知多繁、 他 微かに黄金色の酒色。フルーティな甘い香りがある。水のように軽やかで味のバランスがよく透明感すら感じる。高級感を感じるがややインパクト不足という意見も。 7
醴泉
/大吟醸「蘭奢待」 製造2022.6
/兵庫県特A地区山田錦 ・ 35%
玉泉堂酒造
(岐阜県)
8,910
(1.8L)
リカーワールド21シバタ、 森正商店、 久田酒店、他 ほぼ透明な酒色。僅かにフルーティな香りがある。上品な微かな甘味、透明感のある酸味がエレガント。旨味は淡く軽やか。穏やかな熟成感を感じる。最後はすっきり消えていく。 3
るみ子の酒
/すっぴんるみ子の酒 特別純米無濾過生原酒 製造2022.3
/徳島県産山田錦25%、広島産八反錦75% ・ 60%
森喜酒造場
(三重県)
3,190
(1.8L)
酒屋はやし、ごとう屋、中島屋 微かに黄緑色の酒色。パインや接着剤を思わせる香りがある。アルコール感が強く辛いがその中に仄かな甘味やしっかりした旨味を感じる。最後はやや強い苦味で締めくくる。 2

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

テーマ「20周年 感謝の気持ちを込めて」の定例会、お酒は楽しんでいただけたでしょうか。

開会の挨拶にあったように、一つ一つのアイテムは十四代を除きいずれも見学させていただいた蔵、定例会に来ていただいた蔵のものです。中でも「空」の関谷醸造様は酒造りの体験や酒蔵を見学をさせていただくだけでなく、何度も定例会で日本酒について教えていただきました。また、今回登場していない各蔵の皆様にも大変お世話になり、ありがとうございました。

桜華会館の貸会議室で、つまみを持ち寄り開催した定例会が、美味しい料理と共に楽しめるようになったのは「旬彩処かのう」様のお陰です。開業後、いつもテーマに合わせた美味しい料理をご用意いただき大変感謝しています。

さて、約20年お世話になった「旬彩処かのう」様が8月26日で営業を終了されました。そのため、この会場での開催は今回が最後となりました。

運営に携わるメンバーとしては、9月に予定する特別企画のあと定例会を10月(予定)からどのように開催するのか少し考えていきたいと思っています。その中では、この会のコンセプトについてももう一度考える必要があると思っています。試飲会か、新しい交流を求めるのか、楽しい宴会をするのか。

当初の会は先程も書いたように、つまみを持ち寄り、立ち飲みスタイルという素朴なものでしたが、様々な業種の方とお話ができて大変楽しいものだったことを覚えています。参加者に人気のあったお酒の順位計算は電卓の得意な方が素早く合計を計算。終了すれば全員でぐい呑みを洗うという定例会でした。今後どの様な会としていくのか、会場の物理的な制約もあり自ずと決まっていくものと思っています。

先日、中日新聞に農口尚彦さんの取材記事が掲載されていました。農口さんは能登杜氏四天王といわれた方で、sakenagoyaは2010年2月に当時杜氏を務めていた鹿野酒造でお話しをうかがったことがあります。もう89歳と大変ご高齢ですが、記事は「生活のためではなく、人に喜んでもらうことこそが仕事だ」と話を結んでいらっしゃいました。

sakenagoyaは何をもって人に喜んでもらうのか。役割は何なのか。節目の時を迎え、改めて考えてみなければならないと思います。

さて、次回は特別企画「滋賀県のお酒」です。毎回各蔵から趣向を凝らしたお酒が登場しています。どうぞお楽しみに。

そして20年間、会を続けることができたのは皆様あればこそ。
9月定例会は一旦お休みですが、再開の際はお知らせしますので、楽しみにしていてください。

(T)

 


今月のテーマは「20周年 感謝の気持ちを込めて」。肴は徳島 天然岩ガキからスタート。


鯖の塩焼き。


きびなごの唐揚げ。


タコ飯と、あさりの味噌汁。


メロン。


かのうさん、約20年、本当にありがとうございました。

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