日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2020年6月19日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:雄町
参加者:39名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
仙禽 /モダン仙禽雄町 無濾過原酒 瓶囲い瓶火入れ /ドメーヌさくら・雄町 ・ 50% |
せんきん (栃木県) |
3,601 (1.8L) |
オオタケ、 富屋酒店、 酒泉洞堀一 | ほぼ透明の酒色。微発泡。フルーティな香り、クリームのような香りがある。甘味と強い酸味、旨味を最初に感じ、中盤からは仄かな苦味が顔を出す。穏やかで品と豊かさを感じさせながらあっさり消えていく。。 | 4 |
開運 /無濾過純米 赤磐雄町 生酒 /赤磐雄町 ・ 55% |
土井酒蔵場 (静岡県) |
3,080 (1.8L) |
シバタ、 酒主人、 久田酒店ほか | 微かに黄金色の酒色。微発泡。イチゴの香り、ナッツの香りがある。ジューシーな甘味と柔らかい酸味が広がり華やか。長い余韻では甘味に加え快い苦味が加わる。 | 7 |
東鶴 /特別純米 雄町 中汲み /雄町 ・ 60% |
東鶴酒造 (佐賀県) |
3,080 (1.8L) |
丸内酒食品 | 薄い黄金色に酒色。微かにシナモンを思わせる熟成香を感じた後、きれいな旨味と豊かな甘味を感じる。終盤辛味や苦味がせり上がり、さっぱりと消えていく。ふくよかながら軽やかでバランスが良い。燗も試してみたい。 | 1 |
姿 /純米吟醸 無濾過生原酒 /雄町 ・ 55% |
飯沼銘醸 (栃木県) |
3,520 (1.8L) |
知多繁 | 微かに黄金色の酒色。パイン、バナナの香りがある。シロップのような強い甘味、雑味のないしっかりした旨味、強いアルコール感、辛味がバランスよくメリハリのある印象。最後は苦味をしっかり感じさせながら消えていく。 | 5 |
天青 /純米吟醸 千峰 /雄町 ・ 50% |
熊澤酒造 (神奈川県) |
3,630 (1.8L) |
吉田屋、 サケハウス | ほぼ透明の酒色。緑を思わせる微かな香りがある。強い甘味がありながら中盤からは辛く透明感も感じさせる。最後は渋味で締めながら余韻が続く。 | 10 |
二兎 /純米大吟醸 備前雄町四十八 火入 /備前雄町 ・ 48% |
丸石醸造 (愛知県) |
3,870 (1.8L) |
酒泉洞堀一、 オオタケ、 荒川商店ほか | ほぼ透明の酒色。やや粘性がある。リンゴのような香り、砂糖菓子のような甘い香りがある。上品な甘味があり口当たりは柔らか。終盤はすっきり消えていく。バランスよくあっさりした印象。やや物足りないと感じる向きも。 | 2 |
東洋美人 /一歩 雄町 /雄町80%、国産米 ・ - |
澄川酒造場 (山口県) |
3,300 (1.8L) |
シバタ、 あさい商店、酒のきまた | ほぼ透明な酒色。柑橘系の香りやパイナップルのようなトロピカルな香りがある。上品でしっかりした甘味があり、穏やか。柔らかな飲み口でバランスが良い。最後はすっきりとキレていく。 | 9 |
ゆきの美人 /純米吟醸 /岡山県産雄町 ・ 55% |
秋田醸造 (秋田県) |
3,520 (1.8L) |
あさい商店、 荒川酒店、森正商店ほか | 微かに黄金色の酒色。微発泡。僅かに柑橘系の香りやブドウのような香りがある。穏やかな入口で甘味、酸味とも低くさっぱりしている。淡く、あっさりと消えていく。 | 6 |
角右衛門 /特別純米 雄町仕込 /雄町 ・ 60% |
木村酒造 (秋田県) |
3,300 (1.8L) |
調査中 | 微かに黄金色の酒色。針葉樹の香り、ミルキーな香りがある。最初にほんのりした甘味と軽い酸味を感じ後半はさらりと消えていき飲み飽きない。やや平板かも。 | 8 |
昇龍蓬莱 /きもと純吟 雄町60 H29BY /岡山県産雄町 ・ 60% |
大矢孝酒造 (神奈川県) |
3,300 (1.8L) |
徳丸商店、 酒のなかや | 薄い黄金色の酒色。微かに熟成感がある。バナナのような香りがある。アタックは弱くヨーグルトの様な酸味、苦味がある。辛口で少し苦味を残しながらさっぱり消えていく。 | 3 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
3月、4月、5月と中止となった後の久しぶりの定例会、お楽しみいただけたでしょうか。
副島顕子著『酒米ハンドブック』によると雄町の酒は味に幅があることが特色とのこと。山田錦、美山錦、五百万石と較べながら試飲すればわかりやすいのですが、単品だとなかなかね…というところが正直なところでしょうか。米、酵母、水、麹、そして腕・コンセプトとお酒は様々な要素で出来上がっています。眉間にしわを寄せて飲むよりも、先ずは楽しく飲んでいただければと思っています。
日本酒はコミュニケーションツールの一つですので、新型コロナが問う、人と人との接触のあり方をどのようにしていくかということに大きな影響を受けるでしょう。差し当たりは、スーパーのレジ周りのシートや在宅勤務、勤務時間のフレックス化などが眼に見えるところですが、多分昔にはもう戻れず、今はまだ持ちこたえているものも時間の経過とともに徐々に顕在化していきます。さてどんな時代になっていくのやら。
話しは変わって、次回は「気になるお酒」どんなお酒が登場するかお楽しみに。(T)
今月のテーマは「雄町」。まずは入り口で、黄桜のアルコールで消毒です。
肴は安定の枝豆からスタート。料理の提供は、すべて個別にお願いしました。
冷奴です。
豚肉の冷しゃぶサラダ。
黒鯛の酒蒸しです。
〆のお茶漬けです。再開できて良かった。来月もよろしく!
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