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日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告

日時:2019年11月15日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:燗酒
参加者:48名

 

今回のお酒(順不同)

銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
(容量)
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銘柄取扱店舗
参加者のコメント
にいだしぜんしゅ
/生酛秋あがり生詰
/国産米 ・ 80%
仁井田本家
(福島県)
3,520
(1.8L)
酒泉洞堀一 燗:ごく薄い黄金色の酒色。バナナやブドウの香り、ミルキーな香り、ベリーの香りがある。程よい甘味、酸味、苦味が快い。中盤からは品の良い旨味が表情を変えながら続く。 9
七本鎗
/原酒
/国産米 ・ -
冨田酒造
(滋賀県)
2,618
(1.8L)
中島屋、 森正商店、 オオタケ 燗:ごく薄い黄金色の酒色。香ばしい香り、土の香りがある。ほのかな甘味、しっかりした旨味がありながら、辛味も強くスッキリさっぱりした印象。バランスが良い。寒い夜に食事とともに楽しみたい。 7

/特別純米
/滋賀県産玉栄 ・ 60%
外池酒造店
(栃木県)
3,128
(1.8L)
調査中 燗:薄い黄金色の酒色。ヨーグルトの様な香りがある。しっかりした酸味の後に旨味が続く。甘味と辛味のバランスがよい。やわらかく、ふくよか。しっかりした旨味はありながらスッキリしている。燗ばえする。 2
片野桜
/山廃仕込 純米酒 無濾過生原酒
/雄町 ・ 65%
山野酒造
(大阪府)
3,080
(1.8L)
調査中 燗:薄い黄金色の酒色。フルーティな香り、ナッツの香り、穀物感、微かな熟成香がある。程よい甘味、酸味とともに穏やかな旨味が広がる。アルコール感が強く、中盤からは苦味が気持ちよく味を引き締める。穏やかな味を楽しみながら落ち着いて飲みたい。 10
麓井
/雄町 きもと 純米吟醸
/雄町 ・50%
麓井酒造
(山形県)
3,564
(1.8L)
リカーワールド21シバタ、森正商店、サケハウス 燗:ごく薄い黄金色の酒色。香りは低い。辛味を中心としながら甘味、酸味のバランスがとれキリっとしている。中盤からは穏やかでスッキリした旨味が広がり、最後はキレ上がる。燗酒らしい一本。 11
蓬莱泉
/秀撰
/国産米 ・ 65%
関谷醸造
(愛知県)
-
(1.8L)
森正商店、 酒のきまた、 シバタほか 燗:ごく薄い黄金色の酒色。熟成感があり甘い香りが広がる。バランスよくスッキリしている。旨味は穏やかで軽く、だらだら飲める一本 12
三諸杉
/特別純米 辛口
/露葉風 ・ 60%
今西酒造
(奈良県)
2,808
(1.8L)
オオタケ、 酒泉洞堀一 燗:薄い黄金色の酒色。微かに木の香りがある。バランスのとれた甘味と酸味を辛味、苦味が引き締める。後半はスッキリ感を作りながら意外に軽くすっと消えていく。 5
両関
/Rz55純米吟醸 Dry Evolution
/五百万石 ・ 55%
両関酒造
(秋田県)
3,696
(1.8L)
オオタケ 燗:ごく薄い黄金色の酒色。フルーティな香りがある。程よい甘味と辛味がバランスをとり、やや軽めでスッキリしている。後半は穏やかな旨味と快い苦味が広がる。上品だがややケミカルな感じを受けるかも。 8
遊穂
/山おろし純米 生酛純米生酒 ゆうほのみどり
/長野県産美山錦 ・ 60%
御祖酒造
(石川県)
3,055
(1.8L)
知多繁 燗:ごく薄い黄金色の酒色。バナナの香り、ミルキーな香り、香ばしい香りがある。優しい甘味に小気味よく切れ上がる爽やかな酸味が寄り添う。旨味はほっそりして、スッキリきれい。最後はピリッとした辛味が締めくくる。まろやかでゆるゆる飲める印象。 1
竹雀
/山廃純米 無濾過生
/山田錦30%,五百万石70% ・ 60%
大塚酒造
(岐阜県)
3,190
(1.8L)
酒のさいとう、 酒の中島屋、 オオタケほか 燗:薄い黄金色の酒色。香ばしいナッツの香り、カラメル香、土の香りを感じる。酸味を中心に据え複雑な旨味が広がる。最後にアルコールの甘味を感じさせながら強い苦味で締めくくる。燗向き。 6
浦霞
/本醸造 本仕込
/国産米 ・ 65%
佐浦
(宮城県)
2,117
(1.8L)
知多繁、吉田屋 燗:薄い黄金色の酒色。香ばしい穀物の香り、微かに酸っぱい香りがある。甘味は中程度でほんのりとした苦味で味を引き締める、まろやかな印象。中盤から濃いめの旨味が続く。 3
彦市
/地元一貫造り 純米
/茨城県大洗産チヨニシキ ・ 65%
月の井酒造店
(茨城県)
2,530
(1.8L)
調査中 燗:薄い黄金色の酒色。微かに木の香りがある。柔らかな甘味、アルコールの痺れ感はあるが、酸味や辛味は少ない。終盤に渋みも感じる。中途半端でやや平板に感じるかも。 4

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

急に寒くなり秋から冬に駆け足で季節は進んでいるようです。「燗酒」お楽しみいただけたでしょうか。
燗に関する言葉に「燗上がり」という言葉があります。日本酒が燗をつけるとぐっと魅力を増すことです。このメカニズムは、酸味は温度が上がっても感度に変化はないが、苦味は温度の上昇で感度が下がる。一方甘味は体温あたりで最も敏感になりその後感度が下がっていく。
味覚の温度による変化を最適化することが先ず燗酒の魅力の基本です。
その他、温度を上げて急冷して再度適温にする、燗をつけたあと冷酒で割る、燗をつける道具を工夫する、湯煎でなく蒸すなど温度を上げる方法を工夫するなど、甘味、酸味、苦味というそれぞれの味覚の温度による感度の変化だけでなく、風味がまろやかになる、味が伸びるなど燗を巡る話題は尽きません。
さて、名古屋に「鈍燗」という言葉があります。「熱燗」という言葉のシャープさ、「人肌」という言葉の少し有機的な感じとは異なり、何かけだるく、穏やかなテクスチャーを持つ言葉です。
最適化を工夫するのでなく、寒い夜は鈍燗の酒をゆるゆる楽しみたい 今日この頃です。
さて、皆様にとって令和元年はどんな年だったでしょうか。次回のテーマは恒例の「大吟醸」。令和最初の年末。どんなお酒が登場するのでしょうか。(T)

 


今月のテーマは「燗酒」。肴はハマグリ鍋からスタートです。


燗がうまい季節になりました。


カキフライ。タルタルソースも旨い。


味噌おでん。燗に合いますね。


旨さに顔もほころびます。


へしこが登場。


加賀名産ふぐの子糠漬。お酒が止まりません。


燗は温度が大切。鍋の前に座った方、温度管理お疲れさまでした。


〆は、鍋の出汁で雑炊です。来月もよろしく!

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