日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2016年9月16日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:長期熟成酒
参加者:45名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 / 酒造年度等 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
初孫 /純米吟醸原酒 初孫の隠し酒 /- ・ 50% /平成15年10月出荷 |
東北銘醸 (山形県) |
4,320 (1.8L) |
調査中 | 黄金色の酒色。微かにバニラやニッキの香り、アルコールの香りがある。はっきりした甘味や酸味がバランスよくあり、口当たりは優しいがメリハリがはっきりしている。苦味は少なく切れも程よい。 | 10 |
手取川 /大吟醸 古古酒 /国産米 ・ 40% |
吉田酒造店 (石川県) |
10,800 (1.8L) |
調査中 | ほぼ透明の酒色。フルーティな華やかな香りがあり、軽い熟成香が感じられる。優しい甘味があり、さっぱりとして、バランスよく味がまとまっている。最後はきれいに消えていく。 | 1 |
蓬莱泉 /純米大吟醸「吟」 /山田錦 ・ 40% /平成27年10月出荷 |
関谷醸造 (愛知県) |
12,960 (1.8L) |
調査中 | ほぼ透明の酒色。残り香の様な吟香があり、優しい甘味、柔らかな酸味があり穏やか。バランスのよい酒質でゆるやかに切れていく。 | 4 |
蓬莱泉 /山廃純米「醁」 10年古酒 /国産米 ・ 60% |
関谷醸造 (愛知県) |
3,240 (1.8L) |
調査中 | トパーズ色の酒色。ニッキや黒糖の様な香ばしい香りがある。甘酸っぱく葡萄酒のニュアンス。軽めの印象で、苦味は少なくきれいに引いていく。 | 6 |
菊姫 /山廃吟醸 /山田錦 ・ 55% /平成9BY |
菊姫合資 (石川県) |
9,720 (1.8L) |
調査中 | 微かに黄金色に色づく。カラメルの香り、ピータンの様な酸っぱい香りがある。甘味や酸味は穏やかで深い旨味があるが、焼けるようなアルコール感が味を引き締める。最後は苦味・渋味をまといながら長い余韻が楽しめる。 | 3 |
美冨久 /長期熟成 本醸造 古酒 /国産米 ・ 60% /平成11BY |
美冨久酒造 (滋賀県) |
5,400 (1.8L) |
調査中 | 黄金色の酒色。ニッキの様な熟成香とアルコールの香りがある。程よい甘味と酸味、旨味のバランスが良くまとまり、ライトな口当たり。やや辛めでコクや切れも程よい。 | 9 |
龍力 /特別純米 /雄町 ・ 65% /平成11BY |
本田商店 (兵庫県) |
3,675 (1.8L) |
調査中 | 黄金色の酒色。シェリー酒を思わせる甘い香りがある。色のわりに軽く穏やかで甘味、酸味のバランスがよい。さっぱりした辛口ながら奥行を感じさせる。 | 8 |
大倉 /山廃純米吟醸 瓶燗火入れ /山田錦 ・ 60% /平成15BY |
大倉本家 (奈良県) |
3,086 (1.8L) |
調査中 | 黄金色の酒色。メイプルシロップのニュアンスの甘い香りと微かに木の香りがある。酒色ほどではないがしっかりした酸と旨味が感じられる。最後は酸がすっきりと口を洗う。 | 7 |
王紋 /年輪 /五百万石 ・ 50%/60% |
市島酒造 (新潟県) |
3,780 (1.8L) |
調査中 | 微かに黄金色に色づく。カラメルの様な熟成香があり、甘味、酸味とも落ち着き優しくさっぱりしている。後半に辛味や苦味が現れるが、ライトな飲み口。 | 2 |
ひこ孫 /純米吟醸 小鳥のさえずり /山田錦 ・ 50% /平成21年9月出荷 |
神亀酒造 (埼玉県) |
5,400 (1.8L)) |
調査中 | 微かに黄金色に色づく。僅かに熟成香がある。さっぱりとしたレベルで甘味、酸味がバランスをとり、辛味強くドライな印象。終盤から苦みがしっかり味のベースに続く。 | 5 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
長期熟成酒お楽しみいただけたでしょうか。
今回のアイテムには、かなり熟成の進んだタイプとあまり進んでいないタイプがありました。
熟成の大きく進んだタイプは精米歩合が比較的高く、常温で熟成させたものが中心で、場合によって麹歩合を増したり、多酸酵母を使ったりしています。このタイプでは、ニッキやキャラメル、ハチミツなど甘い香りがあり、味の幅が広くなります。
一方、熟成の進んでいないように見えるタイプは、精米歩合の数値が低い米を使い、熟成も低温で行われています。このタイプは吟醸酒の良さも残しながら、熟成による穏やかな変化が楽しめるお酒です。
長期熟成酒というと独特の香りが鼻につくと嫌われる向きも多いと思いますが、そこは大人の遊び。マッチする料理の幅、そして日本酒の幅を広げると考え、良いところも悪いところも一つの個性として楽しみたいものです。
さて、やっと暑い夏も終わり、仕込みシーズンが始まりました。仕込みのシーズンとともに登場するのが「ひやおろし」。随分と涼しくなった秋の一日、私も先日ひやおろしをテーマにした日本酒会に参加させていただいたところです。そこで、次回のテーマはシーズン真っ只中の「ひやおろし」。ご期待ください。(T)
今月のテーマは「長期熟成酒」。肴は枝豆からスタート!
なんだか日本酒の色じゃないみたいですね。
鶏牛蒡鍋。
和牛スジの土手煮。
真剣に採点中?
秋刀魚の塩焼き。ひとり一匹です!
お漬物。
めっちゃ笑ってる。楽しんでもらえて何よりです。
最後は鍋の出汁で雑炊でした。来月もよろしく!
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