top>活動紹介>定例会>2014年12月

日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告

日時:2014年12月19日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:大吟醸クラスのお酒
参加者:50名

 

今回のお酒(順不同)

銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
(容量)
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
蓬莱泉
/純米大吟醸しぼりたて 生酒
/山田錦 ・ 45%
関谷醸造
(愛知県)
-
(1.8L)
森正商店、酒のきまた、シバタほか フルーティな甘い香りがある。上品な甘味、控えめな酸味のあと、味を引き締めるコクがある。透明感も感じられる軽やかですっきりした飲み口。最後はあっさり消えていく。 13
ちえびじん
/純米大吟醸
/山田錦 ・ 35%
中野酒造
(大分県)
6,480
(1.8L)
酒泉洞堀一 ごく薄い酒色。少し発泡感があり、マスカットなどのフルーツを思わせる香りがある。先ず強い甘味、そのあと上品な旨味や控えめな酸味が感じられ、メリハリのある陰影を感じる。よく冷やして飲みたい。 9
泉川
/大吟醸
/山田錦 ・ 40%
廣木酒蔵
(福島県)
5,832
(1.8L)
調査中 ごく薄い黄金色の酒色。少し炭酸感があり香りは低め。上品な甘味ときれいな酸味が印象的。それぞれの味がバランスよくまとまり、上質な存在感を感じさせる。最後は心地よい苦みをまといながら消えていく。 11
蓬莱泉
/純米大吟醸 平成25酒造年度 金賞受賞酒
/山田錦 ・ 40%
関谷醸造
(愛知県)
15,660
(1.8L)
森正商店、酒のきまた、シバタほか 薄い黄金色の酒色。白桃やマスカットの香りがある。たっぷりした甘味だけでなく、しっかりしたコクもあり、優しい印象ながらも飲みごたえ十分。品の良い旨味もあり、最後までもたつかない。やや粗さを感じるかも。 8
蓬莱泉
/純米大吟醸 創業150周年記念酒
/夢山水 ・ 30%
関谷醸造
(愛知県)
14,040
(1.8L)
森正商店、酒のきまた、シバタほか ほぼ透明な酒色。洋梨を思わせる華やかで甘い香りがある。甘味が強く、粘性もありトロンとした印象。全体的に重い印象。やや香りで気になるところがあるかも。 12
おんな泣かせ
/純米大吟醸
/山田錦/五百万石 ・ 50%
大村屋酒造
(静岡県)
4,644
(1.8L)
知多繁、吉田屋、庄兼 やや黄金色の酒色。メロンやバナナの香りがある。しっかりした甘味を軸に、脇を酸味、旨味がかため、しっかりしたボリューム感を感じる。よく冷やして飲むのに最適。 7
富翁
/純米大吟醸
/山田錦 ・ 39%
北川本家
(岐阜県)
4,320
(1.8L)
調査中 ほぼ透明な酒色。メロンやマスカットなどのフルーツの香りがある。先ずほのかな甘味が感じられ、そのあとに控えめな酸味が続く。バランスがよく、全体に軽いタッチ。最後はゆっくり切れていく。 5
羽根屋
/大吟醸
/山田錦 ・ 40%
富美菊酒造
(富山県)
5,775
(1.8L)
酒泉洞堀一 ほぼ透明な酒色。フルーティな香りと微かな木の香りがある。落ち着いた甘味と酸味がバランスよく配される。最後は苦みを残しながら切れる。柔らかく軽やかだが少し迫力不足を感じるかも。 10
太平山
/純米大吟醸 天功
/山田錦 ・ 40%
小玉醸造
(秋田県)
5,400
(1.8L)
調査中 薄い黄金色の酒色。穏やかなメロンを思わせる果実香が感じられる。甘味、酸味、旨味とも少なめで淡い。バランスよく、最後はあっさり消えていく。やや物足りなさを感じるかも。 3
賀茂金秀
/純米大吟醸
/千本錦 ・ 40%
金光酒造
(広島県)
5,400
(1.8L)
森正商店 ごく薄い黄金色の酒色。少し粘性がある。もろみの香りやさわやかな果実香があり、炭酸感がフレッシュさを盛り上げる。ポン菓子のような甘味と控えめな酸味が感じられ、アルコール感などの辛みが味を引き締める。 1
大那
/大吟醸 全国新酒鑑評会出品酒 無濾過中取り
/吟のさと ・ 40%
菊の里酒造
(栃木県)
6,480
(1.8L)
富屋酒店 薄い黄金色の酒色。少し粘性がある。青リンゴのニュアンスの香りがあり、上品な甘味と控えめな酸味を感じる。アルコール感が強く、苦みが口の中に広がったあと旨味がせり上がる。 2
獺祭
/純米大吟醸 磨き二割三分
/山田錦 ・ 23%
旭酒造
(山口県)
10,286
(1.8L)
秋貞商店、吉田屋、荒川酒店ほか ごく薄い黄金色の酒色。メロンやバナナなどの香りが微かに広がる。ほのかな甘みの陰にエレガントな酸味が顔をのぞかせバランスが良い。すっきりと軽やかな印象。ややインパクトに欠けるかも。 4
凱陣
/悦凱陣燕石 純米大吟醸
/山田錦 ・ 35%
丸尾本店
(香川県)
13,500
(1.8L))
秋貞商店、 酒のさいとう、酒屋はやし やや黄金色の酒色。控えめなフルーツの香りがある。甘味や旨味は少なく、すっきりとして端正なたたずまい。辛みが際立ち、キレが良いが、やや物足りなさを感じるかも。 6

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

大吟醸クラスのお酒、お楽しみいただけましたでしょうか。
世間で評判の高い酒、金額の高い酒と色々でしたが、改めて自分で試すことの大切さを痛感する会となりました。
さて、今年は和食が世界遺産に登録されたこともあり、例年にも増して日本酒への関心が高まりました。昨日伺った酒販店さんによれば、店頭のお酒、供給元の蔵元さんのお酒までどんどん売れているとのお話です。しかしこのありたがたい現象は、多分雑誌などで名前が売れている有名銘柄に限られたことでしょう。というのも、日本の人口は百年間で三分の一まで減少する急減期に入っており、その前哨戦としては現役時代大量にお酒を飲んでいた団塊世代の引退により、当然消費量は減少していると想定できるからです。さらには若者の嗜好もあります。「とりあえずビール」どころか最初から最後までカクテルという状況です。これでは日本酒が売れることはなかなか難しいでしょう。
厳しい現実の中でも新しい取り組みは始まっています。例えば、低アルコールの日本酒。甘酸っぱいものではなく、最初から低アルコールを狙ったものです。白麹を使った日本酒は、ちょっとポカリスエットのようで現代性を感じます。その他、酸に注目した日本酒など幾つかの挑戦が始まっています。しかし、注目していきたいのはテロワールを意識した取り組みです。今回の一部アイテムでも感じられましたが、酒蔵ツーリズムとの関わりもあり、今後この取り組みが重要になるように思います。
日本酒は、米と水と麹と技術で造ります。どこの蔵でも同じようなものではなく、何とか日本酒の持つ多様性と地域性が育つことを祈りたいと思います。
さて、新年初めての定例会のテーマは「新酒しぼりたて」。新しい年を参加者の皆様とお祝いしたいと思います。
最後になりましたが、今年一年間、定例会に参加いただいた皆様と毎回素敵な料理を提供いただいた旬彩処かのう様に感謝申し上げます。(T)

 


今月のテーマは「大吟醸クラスのお酒」。肴はカキの入った鍋からスタートです。


年末の贅沢なラインナップ。いかがですか?


赤矢柄の刺身と、しめ鯖です。矢柄はお好みでお塩とともに。


メロンと日本酒のマリアージュです。


初対面のお隣さんとも、すぐに仲良しです。


カニ爪クリームコロッケです。


サバの浜焼き。これも旨いです。


日本酒談義が止まりません。


最後はカキ鍋の汁にチーズを加えた雑炊。来年もよろしく!

戻る