日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2014年9月19日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:岐阜県のお酒
参加者:53名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
美濃紅梅 /一滴千山 特別純米生原酒 /ひだほまれ ・ 60% |
武内合資 (岐阜県) |
- (1.8L) |
調査中 | ほぼ透明な酒色。上白糖の甘い香りがある。少し粘性があり、やや酸味は控えめだが、甘味酸味のバランスがよい。アルコール感が強く、最後は苦味で引き締めすっきり。 | 8 |
房島屋 /純米吟醸 山田錦無濾過生原酒 /山田錦 ・ 50% |
所酒造 (岐阜県) |
- (1.8L) |
酒の中島屋、 酒泉洞堀一、 オオタケほか | ほぼ透明な酒色。少しの発泡感とフルーティな香りがある。甘味は少なく、バランスよく酸味が配されているが、アルコール感が強く辛い。たっぷりした旨味があり、最後は苦味が締めくくる。 | 1 |
白川郷 /炭酸純米 泡にごり酒 /あけぼの他 ・ 70% |
三輪酒造 (岐阜県) |
- (1.8L) |
調査中 | 微発泡のにごり酒。マスカットのようなフルーティな香りがある。甘さと爽やかな酸味があり、ヨーグルトを思わせる。暑い日に良く冷やして飲みたい。 | 5 |
美濃紅梅 /一滴千山 純米原酒 TAKE1 /岐阜県産米 ・ 65% |
武内合資 (岐阜県) |
- (1.8L) |
調査中 | ごく薄い黄金色。ヨーグルトのような香りとともに甘味と爽やかな酸味が口一杯に広がり、甘酸っぱいスモモを思わせるようなフルーティさがある。最後は苦味で引き締める。アルコール感は低い。よく冷やして楽しみたい。 | 3 |
房島屋 /純米無ろ過生原酒 /- ・ 65% |
所酒造 (岐阜県) |
- (1.8L) |
酒の中島屋、 酒泉洞堀一、 オオタケほか | ごく薄い黄金色。梨のような香りがあるが控えめ。広がりのある酸味を中心に構成。味のまとまりが良く、深いコクも感じられる。後味はすっきり。燗も試してみたい。 | 10 |
白雪姫 /吟醸 生原酒 /- ・ 50% |
渡辺酒造醸 (岐阜県) |
- (1.8L) |
調査中 | ほぼ透明な酒色。香りは低く、口に含むと先ず辛味が感じられる。その後、甘味やしっかりした旨味があり濃厚。アルコール感が強く最後まで辛味を感じさせながらすっきり切れる。 | 2 |
美濃錦 /純米無濾過生原酒 初心しぼり /- ・ 60% |
渡辺酒造醸 (岐阜県) |
- (1.8L) |
調査中 | ほぼ透明な酒色。甘い香りや木のような香りがある。甘味酸味のバランスが良く旨味もたっぷり。味のまとまりが良く、最後は苦味が引き締める。 | 6 |
竹雀 /木槽袋搾り 山廃純米無濾過生原酒 /山田錦・五百万石 ・ 60% |
大塚酒造 (岐阜県) |
- (1.8L) |
酒のさいとう、酒の中島屋、オオタケ | ごく薄い黄金色。少し粘性があり、香りは控えめ。甘味酸味のバランスが良く、柔らかくまろやかでフルーティな印象。最後は苦味で引き締めるが複雑な味の長い余韻が続く。 | 7 |
竹雀 /ひやおろし 山廃純米酒 生詰 /山田錦・五百万石 ・ 60% |
大塚酒造 (岐阜県) |
- (1.8L) |
酒のさいとう、酒の中島屋、オオタケ | ごく薄い黄金色。麹や米の香りがあるが控えめ。甘味酸味のバランスがよい。アルコール感が少し前に出るが、やや軽めでさっぱりした印象。最後は苦味を伴いすっきり消えていく。 | 9 |
白川郷 /純米 にごり酒 /あけぼの他 ・ 70% |
三輪酒造 (岐阜県) |
- (1.8L)) |
調査中 | にごり酒。きめ細かいポタージュ状でクリーミー。甘味を中心に酸味が配され、少し熟成感がある。最後までたっぷり米の旨味を満喫。 | 4 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
気が付くと、どのお酒も焦げ臭い。秋の味覚、サンマが引き起こしたハプニングだった。図らずも今回の定例会では、サンマの煙が印象に残ることとなったが、先ず、遠路参加いただいた岐阜県西濃地区の所さんを始めとする5蔵の皆様にお礼を申し上げたい。
今回試飲させていただき、素人ながら感じたのは、奇を衒ったものはないが、それぞれ楽しい1本となっていること。それは、難読文字や旧漢字の銘柄が1本も登場しないこと一つをとってもわかることだ。落ち着いた大人の世界。岐阜のお酒からはそんな印象を受けた。
ところで、皆さんは「冷旨系の酸」「温旨系の酸」という言葉を聞かれたことがあるだろうか。『ワインの常識がガラリと変わる本』に登場するのだが、簡単に言うと、冷旨系の酸とは5℃ぐらいの低い温度で旨く、20℃ぐらいではボケてしまう酸で具体的にはリンゴ酸、クエン酸などが該当。温旨系の酸とは、反対に5℃ぐらいの低い温度では不味いが20℃ぐらいの温度では旨い酸で具体的には乳酸、コハク酸のような酸である。この本ではこの2種類の酸を中心にワインの銘柄を分析し、飲用の適温を決めている。更にこの部分が本当に優れているのだが、この酸を中心に具体的な食物・料理法を分析し、なぜある銘柄のワインがある料理と相性が良いのかをキチンと説明しているのである。
日本酒の世界では、まだ蔵が海が近いから魚がピッタリなどと書いてあるのを見かける。魚の種類、料理法、調味料も特定せずにである。それに比較して誠に誠実な説明であることに関心してしまった。
実はこの本では、『美味しんぼ』で主人公が牡蠣にシャブリは合わないと断定することについて、痛烈に批判しているのだが、そのことについては、別途、私にお尋ねいただければありがたい。
さて、次回のテーマは「ひやおろし」。今年の秋は駆け足だが、お酒はどのように仕上がっているのか、楽しみだ。(T)
今月のテーマは「岐阜県のお酒」。ゲストは、武内合資の武内さんです。
渡辺酒造醸の渡辺さんです。
大塚酒造の大塚さんです。
三輪酒造の後藤さんです。
そして、所酒造の所さんです。5蔵も参加していただけました。感謝!
肴は、付知の刺身こんにゃく。酢味噌を添えて
山牛蒡と胡瓜の漬物。
蔵元さんとの交流タイム。さんまの煙が店内を・・・
赤カブの漬物です。
疑問は直接質問できます。
山芋と鮎の蒲鉾です。
酒も肴も旨いです。
岐阜のソウルフード?鶏ちゃん焼です。あとで、このたれにウドンを入れました。
煙で視界が・・・。
煙の原因、絶品!炭で焼いたさんま。おいしゅうございました。来月もよろしく!
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