日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2013年11月15日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:燗酒
参加者:50名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
貴 /純米吟醸 /雄町 ・ 50% |
永山本家酒造場 (山口県) |
3,675 (1.8L) |
酒泉洞堀一 | ほぼ透明の酒色。燗では花のような香りがある。ほどよい甘味に酸が寄り添い穏やかな印象。旨味もたっぷりでふくらみが感じられるが、やや味が残るかも。 | 7 |
豊盃 /純米吟醸 /華想い ・ 55% |
三浦酒造 (青森県) |
3,000 (1.8L) |
富屋酒店 | 薄い黄金色の酒色。燗では花やフルーツのような吟醸香がある。甘味が強く、酸味を伴った旨味もあり味がふくらむ。最後に重さを感じるかも。 | 3 |
旭興 /たまか 生酛純米吟醸 /山田錦 ・ 50%/55% |
渡邉酒造 (栃木県) |
2,992 (1.8L) |
調査中 | 黄金色の酒色。燗では吟醸香とともに穀物の粉っぽい香りやミルキーな香りが感じられる。含むとアルコール感が強い。そのため、甘味は強いが、酸味とでバランスよく感じられる。たっぷりとした旨味が良くふくらむ。 | 4 |
満寿泉 /純米吟醸 /山田錦 ・ 58% |
桝田酒造店 (富山県) |
3,150 (1.8L) |
庄兼 | 燗では吟醸香や穀物の香りがある。甘味はほどほどですっきりした酸味を感じる。穏やかで最後に苦味や渋味を残して切れていく。 | 8 |
眞澄 /純米吟醸 辛口生一本 /美山錦・山田錦 ・ 55% |
宮坂醸造 (長野県) |
2,699 (1.8L) |
市内主要百貨店 他 | 香りは低調。燗では甘・酸のバランスのとれた辛口の酒だが、旨味もしっかり感じられる。サラサラしており、優しく落ちついた印象。 | 9 |
菊姫 /大吟醸 /山田錦 ・50% |
菊姫合資 (石川県) |
10,500 (1.8L) |
酒の中島屋、 吉田屋、 知多繁 他 | 薄い黄金色の酒色。燗ではザラメやニッキのような芳ばしい熟成香が強い。熟成による甘味と酸味が絡み合い旨味もたっぷり。ふくらみもよく感じられる。 | 10 |
賀茂金秀 /純米吟醸 /雄町 ・ 50% |
金光酒造 (広島県) |
3,150 (1.8L) |
森正商店 | ごく薄い黄金色の酒色。香りは低めで、ほどよい甘味とともにすっきりした酸味がある。コクも少なめでバランスがよく、切れもある。 | 6 |
鷹勇 /特別純米酒 /山田錦・玉栄 ・ 50% |
大谷酒造 (鳥取県) |
2,551 (1.8L) |
久田酒店、酒泉洞堀一 | 薄い黄金色の酒色。燗では米の香りがある。優しい甘味と酸があり、バランスがよく味は軽やか。最後に微かな苦味でコクが感じられるが、さらっとしており、スイスイ飲める。 | 1 |
梵 /ときしらず 純米吟醸 /山田錦・五百万石 ・ 55% |
加藤吉平商店 (福井県) |
2,835 (1.8L) |
知多繁、あさい商店、ショップくりもと 他 | 薄い黄金色の酒色。燗では吟醸香が感じられる。甘味に比べやや酸味が優る。旨味はあるが雑味感もあり、もたつく印象。 | 5 |
御湖鶴 /純米吟醸 Girasole /山田錦 ・55% |
菱友醸造 (長野県) |
3,150 (1.8L) |
酒のきまた | 薄い黄金色の酒色。接着剤や少し酸っぱいような香りがある。酸味が強い。旨味もあるが、酸味が表面に出すぎておりバランスが悪いかも。 | 11 |
菊姫 /山廃純米限定酒 鶴乃里 /山田錦 ・ 65% |
菊姫合資 (石川県) |
4,200 (1.8L) |
酒の中島屋、 吉田屋、 知多繁 他 | 薄い黄金色の酒色。燗ではミルキーな香を伴った熟成香がある。酸味や旨味を中心に据え、甘味はそれに寄り添う。たっぷっりとした飲み口でバランスがよい。 | 12 |
南部美人 /純米吟醸 /ぎんおとめ/美山錦 ・ 50%/55% |
南部美人 (岩手県) |
2,761 (1.8L)) |
吉田屋、 サケハウス | 薄い黄金色の酒色。ナッツの香りや芳ばしい香りなど熟成感がある。酸を伴う旨味が口の中でふくらむ。微かな苦味を伴い最後は切れていく。 | 2 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
「燗酒」お楽しみいただけたでしょうか。writerは、燗酒では、お酒の区別が付けにくくなると思っていますが、いつもの冷酒とは一味も二味も違ったお酒の表情が楽しめたことと思います。
さて、近頃、糖質制限食によるダイエットが注目されています。これは、炭水化物の主成分の「糖質」の摂取を極力減らし、肥満や糖尿病の予防に役立てる方法です。
現在の定説では、「肥満や体重過多の原因は、摂取カロリーと消費カロリーの不均衡にある」とされています。しかし、糖質制限の考え方では、肥満の根本原因はカロリーの総量ではなく炭水化物の量と質が原因としています。日経サイエンス12月号によると、近頃アメリカでコロンビア大学や米国立衛生研究所などの協力を受け本格的な実証実験が始まったようです。実験では被検者16人に摂取カロリーと消費カロリーを正確に一致させ、脂肪が増加も減少もしない状態にしたうえで、炭水化物の総量を大幅に制限して結果を確認するとのことです。結果が出るには1年近くかかるとのことですが、肥満の根本原因についてある程度はっきりすることが期待されます。ただ、糖質制限は、例えばアルコールを蒸留酒に切り替えるなど、食べてはいけないものを決めるだけで比較的簡単に実行できますが、動脈硬化やがんの発生率など健康全体への影響は未知数の状態です。
結論次第では、しめのラーメンをやめなければいけない日が来るかもしれません。
閑話休題、次回は年末恒例「大吟醸クラスのお酒」。アベノミクスで明るい未来が見えてきた方も多いと思います。今年の最後をお酒で締めくくりましょう。(T)
今月のテーマは「燗酒」。デキャンタごと鍋で温めます。
燗酒が美味しい季節になりましたね。
まぐろと太刀魚の刺身です。太刀魚はお塩でいただきました。
ご存じ手羽先です。旨い!
心も体も暖まります。
イトヨリの酒蒸し。やさしい味です。
牡蠣フライ、タルタルソースを添えて。
いつの間にか笑顔がこぼれます。日本酒っていいですね。
シメは牡蠣の天津飯です。最高!来月もよろしくお願いします。
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