日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2013年8月16日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:今年、気になったお酒
参加者:47名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
姿 /純米吟醸 無濾過生原酒 /山田錦・55% |
飯沼銘醸 (栃木県) |
3,255 (1.8L) |
知多繁 | ほぼ透明の酒色。強いメロンのような香りがある。冷酒でも強い甘味が感じられるとともに酸味や旨味とともにアルコール感も強く濃厚な飲み口。やや気になる匂いがあるかも。 | 8 |
三連星 /無濾過生原酒 夏の純米大吟醸 /山田錦・50% |
美冨久酒造 (滋賀県) |
3,360 (1.8L) |
調査中 | ごく薄い黄金色の酒色。リンゴや橙色の柑橘類の香りがある。冷酒でも濃厚な甘味があるが、ほどよい酸味が味を引き締めバランスが良い。旨味も十分で最後は辛味が締めくくる。 | 1 |
信濃鶴 /特別純米 無濾過生原酒 /美山錦・55% |
長生社 (長野県) |
2,772 (1.8L) |
酒の中島屋 | ごく薄い黄金色の酒色。トロピカルフルーツやメロンのような香りがある。冷酒では強い甘味の後、コクや辛味を感じる。旨味もあるが、最後は苦味が締めくくる。 | 3 |
田光 /特別純米酒 無濾過中取り生 /神の穂・55% |
早川酒造 (三重県) |
2,835 (1.8L) |
丸内酒食品 | ごく薄い黄金色の酒色。バナナを思わせる強い香りがある。冷酒では酸味は低調で甘味が強い。苦味はあるが辛味は少なく、最後はやや甘味が口中に残るかも。 | 5 |
一白水成 /純米吟醸 /雄町・50% |
福禄寿酒造 (秋田県) |
3,251 (1.8L) |
酒泉洞堀一 | ごく薄い黄金色の酒色。木のような香りとシロップのような香りがある。冷酒では先ず辛味、その後バランスよく甘味と酸味が優しく感じられる。旨味もほど良く全体として穏やかな酒質。最後に苦味を残して切れていく。 | 6 |
黒牛 /純米吟醸 /山田錦・50% |
名手酒造店 (和歌山県) |
3,567 (1.8L) |
酒主人 | ごく薄い黄金色の酒色。香りは低調だが、バナナのような香りがある。冷酒では甘味とメリハリのある酸が感じられ、バランスが良い。味はさっぱりしており、まとまりの良い飲み口。苦味がコクを作り切れ味も良い。 | 9 |
百楽門 /純米 生原酒 /雄町・60% |
葛城酒造 (奈良県) |
2,650 (1.8L) |
調査中 | 薄い黄金色の酒色。比較的香りが低い。冷酒では甘味と酸味のバランスが良く、旨味もある。少し軽めでさっぱり。最後はスッパリ切れる。 | 12 |
阿櫻 /純米吟醸 /美山錦・50% |
阿櫻酒造 (秋田県) |
3,150 (1.8L) |
調査中 | ごく薄い黄金色の酒色。わずかに炭酸感が残り、やや接着剤を思わせるような香りがある。冷酒では甘味を酸味がしっかり支えバランスが良い。味はスマートで辛味が強く切れがある。 | 4 |
一念不動 特別純米 熟成原酒 /夢山水・60% |
関谷醸造 (愛知県) |
2,730 (1.8L) |
森正商店、酒のきまた、シバタなど | ほぼ透明の酒色。香りは低い。冷酒では甘味は少なく酸味がバランスよく配されている。旨味はたっぷりあるが、出品酒の中ではさっぱりした印象で、切れが良い。 | 11 |
大那 /純米吟醸 無濾過生原酒 限定直汲み /美山錦・55% |
菊の里酒造 (栃木県) |
2,940 (1.8L) |
富屋酒店 | ほぼ透明の酒色。微かな発泡感が、さわやか。少し接着剤のような香りと微かな熟成感が感じられる。冷酒でも強い甘味、濃い味があり濃厚。最後はやや甘味が残る。 | 7 |
梵 /純米大吟醸 中取り 無濾過生原酒 /山田錦・50% |
加藤吉平商店 (福井県) |
3,990 (1.8L) |
知多繁、 あさい商店 | 薄い黄金色の酒色。シロップのような香りやマスカットのような香りがある。冷酒では強い甘味と少し控えめな酸味がある。アルコール感もたっぷり。コクがあるが、やや味が多めかも。最後は苦味が締めくくる。 | 10 |
神杉 /純米吟醸 杉の舞 /夢山水・60% |
神杉酒造 (愛知県) |
3,150 (1.8L)) |
松坂屋名古屋店 | 薄い黄金色の酒色。香りは低調だがミルキーな香りがある。酸味が低いため、冷酒では甘味自体は少ないが前面に感じられ、これを苦味が引き締める。ややさっぱりした飲み口。 | 2 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
1月から7月までの上位入賞アイテムを集めた「今年、気になったお酒」お楽しみいただけたでしょうか。
毎年、全国新酒鑑評会が開催されますが、1996年から現在までの出品酒の味を比較すると、淡麗辛口から濃醇甘口に変化しているようです。製造工程の温度管理や麹の進化により、常に一定以上の日本酒が製造できるようになり、以前は蔵人しか口にすることのできなかった「無濾過生原酒」も一般に流通するようになりました。この会の上位入賞酒は時代の流れを反映してか、華やかな香りがあり、甘味と酸味のバランスでいうと、やや甘味にウェートを置いた無濾過生原酒が高評価です。ただ、このタイプのお酒は、最初の一杯はよいのですがどうしても飲み疲れるため、今回のようにそのタイプばかりを集め、杯を重ねるのは、大変と思いましたがいかがでしたでしょうか。
さて、次回は突然ですが、福島県浪江町の「磐城壽」の鈴木さんをお招きしての会です。3月11日の大震災の津波と福島第一原発の事故の影響により移転を余儀なくされ、現在は山形県長井市で新しい一歩を踏み出していらっしゃいます。
今も大震災が続いていることを忘れないためにも是非お話を伺いたいと思います。
定例会テーマはズバリ「磐城壽」。ご期待ください。
今月のテーマは「今年、気になったお酒」。肴は里芋とタコのやわらか煮。
今年の定例会で人気のあったお酒を再度集めてみました。いかがですか。
金目鯛の梅しそ煮です。大好評!
ヒレカツです。幸せ~。
皆さん、笑顔がステキです。どんどん広がれ日本酒の輪!
最後はチャーハンでした。かのうさん、ありがとう!来月もよろしくお願いします。
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