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日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告

日時:2013年4月19日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:無濾過生
参加者:52名

 

今回のお酒(順不同)

銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
(容量)
把握する
銘柄取扱店舗
参加者のコメント
信濃鶴
/純米 無濾過生原酒
/美山錦・60%
長生社
(長野県)
2,300
(1.8L)
調査中 ごく薄い酒色。マスカットやリンゴの華やかな香りと強い甘味があり、やや重い。酸味は微かでメリハりに欠ける。最後に苦味が残るかも。 8
大那
/特別純米 無濾過生原酒 限定直汲み
/五百万石・60%
菊の里酒造
(栃木県)
2,835
(1.8L)
富屋酒店 ごく薄い酒色。微発泡で華やかな香りがある。南国フルーツのような濃厚な甘味に柑橘類を思わせる酸が寄り添う。最後はアルコール感もあり切れる。 5
姿
/初すがた 純米吟醸無濾過生原酒
/五百万石・55%
飯沼銘醸
(栃木県)
2,992
(1.8L)
調査中 ごく薄い酒色。麹の香りやバニラのような甘い香りがある。甘い果実を思われる濃厚な甘味を最初に感じ、中盤から旨味、最後は強い苦味が締めくくる。やや苦味が残るかも。 4
根知男山
/純米吟醸生原酒しぼりたて無濾過
/五百万石・55%
渡辺酒造店
(新潟県)
3,990
(1.8L)
森正商店、酒の中島屋、酒主人 やや黄金色の酒色。香りは低めで粘性を伴うやさしい甘味がある。フルーティな酸があるが低目で、苦味をともなって切れる。コクがあり甘味の余韻が口中に響く。 2
山間
/仕込9号 無濾過生原酒
/-・-%
新潟第一酒造
(新潟県)
3,000
(1.8L)
調査中 薄い黄金色の酒色。フルーティな香りと強い甘味がある。粘性がありコクも感じられる。アルコール感と苦味で切れあがる。 12
相模灘
/純米吟醸 無濾過生原酒槽場詰め
/美山錦・50%
久保田酒造
(神奈川県)
2,900
(1.8L)
徳丸商店 ごく薄い酒色。仄かな吟醸香がある。甘味に穏やかで清々しい酸が寄り添う。旨味もあるが、辛く切れがよい。旨味の余韻が続く。 9
謙信
/純米吟醸無濾過生原酒
/五百万石・50%
池田屋酒造
(新潟県)
2,940
(1.8L)
調査中 ほぼ透明な酒色。微発泡でバナナの様な香りがある。甘味と、柑橘類を思わせる酸があり、バランスがよい。旨味もあり、最後は苦味が締めくくる。やや味が多く感じられるかも。 7
越の白鳥
/純米吟醸無濾過生原酒
/五百万石・55%
新潟第一酒造
(新潟県)
3,400
(1.8L)
調査中 ごく薄い酒色。木の様な香りと強い甘味が口の中に広がり、フルーツのように爽やかな印象。酸味は低目でやや苦味がある。余韻が長い。 11
北島
/純米大吟醸無濾過生原酒 中取り
/五百万石・45%
北島酒造
(滋賀県)
3,570
(1.8L)
調査中 ほぼ透明な酒色。モロミとやや接着剤に似た香りがある。甘味は強いが、微発泡と酸味ですっきり。最後は苦味が切れをつくる。 3
駒泉
/荒ばしり発泡性純米酒 生酒
/むつほまれ・65%
盛田庄兵衛
(青森県)
2,500
(1.8L)
調査中 薄にごり。強い発泡性とバナナの様な香りがある。炭酸感が甘味や旨味を遠ざけ、意外と辛く感じられる。切れもよい。 10
豊盃
/特別純米 生酒直汲み
/華吹雪・55%/60%
三浦酒造
(青森県)
2,700
(1.8L)
富屋酒店 ごく薄い酒色。少しピリピリ感があり、バナナの様な香りがある。先ず酸味の印象があり、そのあとから丸い甘味と旨味が感じられ長い余韻がある。バランスがよい。 6
川亀
/特別純米 中汲みしぼりたて無濾過生原酒
/五百万石・60%
川亀酒造
(愛媛県)
2,940
(1.8L))
あさい商店 ごく薄い酒色。少し木の香りがある。甘味と酸味のバランスがよく、メリハリがある。米の旨味が中盤に感じられ長めの余韻がある。 1

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

「無濾過 生の酒」お楽しみいただけたでしょうか。
「無濾過生」というとフルーティな吟醸香と甘味が特色というお酒が多いですが、4月26日の日経新聞に「甘口 食卓を席巻」という記事がありました。
記事は「甘口」を好む人が増え、カレーは甘口のシェアが上がり、パンやお酒など幅広い分野で甘い商品の人気が上昇しているという内容でした。例えば、食パンにバターを塗る人は減少、ピーナッツクリームをつける人は増加。朝から甘い菓子パンを食べる人も増えている。酒類でも缶酎ハイ「ほろよい」など甘い風味が特徴のものがよく売れているとのことでした。この傾向は30代以下で増加してきており、原因は外食産業の影響や味覚の訓練が不十分のためとまとめられていました。
確かに社会の変化のため食事は外食、日々の食卓も手早く簡単を主眼におくことが多い昨今です。
著名な美食家 立原正秋は、釣った鯵と網で取った鯵の味の差をエッセイで論じています。それが区別できるようになることは無理と思いますが、私たちはもう少し「訓練」してみても良いのではないでしょうか。美味しいお酒を飲みながら…
さて、次回は「酵母違いの酒」。協会酵母の供給元 日本醸造協会によると、7号は「華やかな香りで広く吟醸用及び普通醸造用に適す」9号は「短期もろみで華やかな香りと吟醸香が高い」14号は「酸少なく低温中期型もろみの経過をとり特定名称清酒に適す」と記されています。果たして酵母の違いがわかるのか、好みの酵母はどれなのか、今から次回の定例会が楽しみです。

 


今月のテーマは「無濾過生」。肴は筍の里煮からスタートです。


定例会ではいつも無濾過生が人気ですね。


ウドのキンピラです。香りと食感が素敵です。


口当たりがいいのか、お酒がすすみます。


しめ鯖の胡麻和えです。


おいしいと、笑顔になりますね。


黒鯛の酒蒸しです。


かのうさんの料理とお酒、至福のひとときです。


まぐろカツです。旨い!


お気に入りは見つかりましたか。


シメはお茶漬け。青紫蘇の香りがいいですね。


来月もよろしくお願いします。

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