日本酒の会 sake nagoya
「定例会」報告
日時:2012年12月21日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:大吟醸クラスのお酒
参加者:49名
今回のお酒(順不同)
銘柄 / 種別 / 使用米・精米歩合 |
製造 (産地) |
購入 価格 (容量) |
把握する 銘柄取扱店舗 |
参加者のコメント | 酒 № |
梵 /極秘蔵大吟醸(長期氷温熟成純米大吟醸) /山田錦・35% |
加藤吉平商店 (福井県) |
10,500 (1.8L) |
知多繁、あさい商店 | 微かに黄金色の酒色。トロピカルフルーツを思わせる華やかな香りと甘味がある。酸味は微かできれいで上品な印象。 | 5 |
浦霞 /別誂 大吟醸 /山田錦・40% |
佐浦 (宮城県) |
10,500 (1.8L) |
知多繁 | 微かに黄金色の酒色。華やかな香りとやや甘味のある滑らかな飲み口。押しは強くなく軽やか。ややアルコール感を感じる。 | 1 |
小左衛門 /純米大吟醸 無濾過生 /山田錦・40% |
中島醸造 (岐阜県) |
8,000 (1.8L) |
ごとう屋、知多繁、酒屋はやし 他 | 微かに黄金色の酒色で華やかな香りがある。甘味と程よい酸味がありバランスよく爽やか。微かな発泡感とアルコール感が切れを形づくる。 | 9 |
鳳凰美田 /別誂至高 雫絞斗瓶取り 大吟醸原酒 /山田錦・35% |
小林酒造 (栃木県) |
8,400 (1.8L) |
オオタケ、丸内酒店 | 微かに黄金色の酒色。木の様な香りやこうばしい香りがある。強い甘味の裏に軽い酸も感じられる。旨味はやや平板かも。最後はあっという間に切れていく。 | 8 |
日高見 /大吟醸 /山田錦・40% |
平孝酒造 (宮城県) |
5,250 (1.8L) |
サケハウス、あさい商店 | 薄い黄金色の酒色。木のような香りがあり、とろみとともに落ち着いた旨味、後から穏やかな甘味も感じられる。最後は強い苦味でスッパリ切れる。 | 2 |
鍋島 /純米大吟醸 /山田錦・35% |
富久千代酒造 (佐賀県) |
11,000 (1.8L) |
酒泉洞堀一 | 薄い黄金色の酒色。バナナのような甘い香りがある。微発泡で甘味と酸味のバランスが良い。苦味渋味もあり。最後はあっさり切れていく。 | 12 |
末廣 /大吟醸 玄宰 生 /山田錦・35% |
末廣酒造T (福島県) |
12,600 (1.8L) |
調査中 | 薄い黄金色の酒色。華やかな香りの中に少し熟成感が感じられる。甘味が強く少し重い部分もある。強いアルコール感が切れを形づくる。 | 7 |
忠臣蔵 /大吟醸斗瓶取り 鑑評会出品酒 /山田錦・40% |
奥藤商事 (兵庫県) |
6,300 (1.8L) |
調査中 | 微かに黄金色の酒色。木のような香りと濃厚な甘味があるがやや酸味が控えめ。アルコール感が強く苦味もあり切れもある。やや生臭い香りを感じるかも。 | 10 |
貴 /純米大吟醸 /山田錦・40% |
永山本家酒造場 (山口県) |
6,300 (1.8L) |
酒泉洞堀一 | 薄い黄金色の酒色。木のような香りがあり、甘味とレモンのような酸が感じられる。きれいではあるがやや味が痩せているかも。アルコール感と強い苦味があり切れも良い。 | 11 |
大七 /箕輪門 生酛純米大吟醸 /山田錦・50% |
大七酒造 (福島県) |
8,400 (1.8L) |
知多繁、酒屋はやし、市内主要デパート | 少し黄金色の酒色。メロンを思わせる香りがあり柔らかい甘味とソフトな酸で飲ませる。バランスが良くあっさりと切れていく。 | 3 |
八海山 /大吟醸 /山田錦(麹米・掛米) 美山錦他(掛米)・40% |
八海醸造 (新潟県) |
8,400 (1.8L) |
知多繁、シバタ、吉田屋 他 | 透明な酒色。香りは高くなく上品で透明感があり淡くバランスが良い。最後は少しの苦味を残して引いていく。生原好みの人にはやや淡白過ぎるかも。 | 6 |
菊姫 /大吟醸 /山田錦・50% |
菊姫合資 (石川県) |
12,000 (1.8L)) |
酒の中島屋、吉田屋、知多繁 他 | 濃い黄金色の酒色で熟成感がある。ニッキのような香りと複雑な旨味が膨らむ。押しがあり、苦、渋味も強い。 | 4 |
五味
特徴
(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください
(コメント)
「大吟醸クラスのお酒」お楽しみいただけたでしょうか。今回のお酒は大吟醸クラスというだけあり華やかなお酒が多かったですが、参加者の点数を見ると特に今回が飛び抜けて高得点ということはありませんでした。それは多分、いつもより濃厚な甘味を感じるお酒が少なかったことが原因の一つではないかと思います。
ご存知のように大吟醸を名乗る条件の一つに精米歩合が50%以下ということがあります。これは玄米の表面を50%以上削り取るということですが、この工程で表層部にあるタンパク質や脂肪分が削り落とされます。つまりこの工程が大吟醸らしい軽くてきれいで透明感のあるお酒を作り出す最初の一歩になるのですが、この会で人気の高い、香りが高く、濃厚な甘味のあるお酒は少し大吟醸のコンセプトからずれてしまうのです。
値段の高いもの、一口飲んで美味いもの、じっくり飲むのに向いているもの、それはそれぞれ異なっており、場面や食物の傾向により少しずつ変化させるべきものです。
年末年始を控えお酒を飲む機会の増える時期です。お正月ということで大吟醸を飲むのもよし、家でダラダラ飲み続けられるお酒もよし。冒険するのもよし。いろいろな場面でいろいろなお酒を楽しんでほしいと思います。
さて、次回のテーマは「新酒しぼりたて」。今回とはうって変わって若い酒、荒々しいお酒、はたまた味のとっ散らかった酒、どんなお酒が登場するか楽しみにしていてください。それではまた定例会でお会いしましょう。
よい年をお迎えください。
今日のテーマは「大吟醸クラスのお酒」。肴は魚貝のお鍋です。
外は寒いし、やっぱ鍋ですねぇ。
お鍋に追加した口の長いお魚は、ヤガラです。
年末恒例の大吟醸、いかがですか?
こちらは氷見のブリ、天然モノです!
素敵な笑顔!来月もよろしくお願いします。
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