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日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告

日時:2016年3月18日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:「気になる燗酒」
参加者:45名

 

今回のお酒(順不同)
銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
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銘柄取扱店舗
参加者のコメント
七本鎗
純米「無有」 火入れ 25BY
玉栄 ・ 60%
冨田酒造
(滋賀県)
3,780
(1.8L)
酒の中島屋、森正商店、オオタケ
燗:やや薄い黄金色の酒色。柔らかい米の香りやミルキーな香りがある。甘味と上品な酸味のバランスが良い。穏やかな旨味が厚みを感じさせるが終盤はすっきりして切れがよい。じっくり燗で楽しみたい。 7
菊姫
山廃純米「鶴の里」 26BY
山田錦 ・ 65%
菊姫
(石川県)
4,320
(1.8L)
酒の中島屋、 吉田屋、 知多繁ほか
燗:黄金色の酒色。シナモンの様な香ばしい熟成香がある。まろやかな甘味や旨味と心地よい酸味が口一杯に広がる。バランスよくたっぷりした飲み口だが、切れも感じられる。やや重いと感じる人もいるかも。 1
金鼓
山廃本醸造火入原酒 15BY
オオセト ・ 70%
大倉本家
(奈良県)
2,808
(1.8L)
リカーワールド21シバタ、森正商店、ごとう屋
燗:濃い琥珀色の酒色。シナモンやカラメルのような強い熟成香がある。熟成による甘味と練れた酸味、重厚な旨味が心地良い。切れよく最後は苦味や渋味で引き締める。バランスよく燗映えする。 6
美丈夫
特別本醸造
国産米 ・ 60%
濱川商店
(高知県)
1,944
(1.8L)
あさい商店、 サケハウス、オオタケほか
燗:ほぼ透明な酒色。フルーティな香りがある。淡い甘味が弱めの酸とともに広がりまろやかな印象。旨味は低くスッキリ、あっさりしており、後味も良い。やや物足りないところがあるかも。 5
成政
特別純米「魂を醸す」 18BY
玉栄 ・ 55%
成政酒造
(富山県)
3,024
(1.8L)
酒屋はやし
燗:琥珀色の酒色。熟成によるザラメの甘い香りやシナモン、カラメル、シェリー酒の香りがある。苦味を伴う落ち着いた甘味と太い旨味が柔らかな酸味とマッチ。複雑にも関わらず晴れやかですっきりしておりバランスが良い。 8
日輪田
山廃純米酒 26BY
国産米 ・ 65%
萩野酒造
(宮城県)
2,808
(1.8L)
久田酒店、酒泉洞堀一、酒のなかや 燗:薄い黄金色の酒色。甘い香りがある。先ず優しい甘味が感じられるが、直ぐ鋭い酸味と苦味が登場し切れていく。辛くコクを感じる。燗酒向きでないとの声も。 3
白鷹
特別純米酒
山田錦 ・ 70%
白鷹
(兵庫県)
2,592
(1.8L)
オオタケ 燗:薄い黄金色の酒色。微かにご飯の香りがある。甘味は低く先ず爽やかな酸味が立ち上がり、その後すっきりした旨味が現れバランスが良い。酸味や旨味が口の中でたなびき苦味が締めくくる。 10
辨天娘
純米酒 26BY
強力 ・ 75%
太田酒造場
(鳥取県)
3,218
(1.8L)
酒正 燗:薄い黄金色の酒色。上品な麹の香りと香ばしい香りが微かにある。甘味、酸味のバランスが良く、突出したところがなくさっぱりしていて、ややドライな印象。 9

蔵付天然酵母 山廃純米
雄町 ・ 60%
永山本家酒造場
(山口県)
2,808
(1.8L)
酒泉洞堀一 燗:薄い黄金色の酒色。米の香りとヨーグルトの様な香りがある。先ず、酸味が感じられ、太めの旨味が続く。甘味は低調。やや味が多いかも。 11
白隠正宗
辛口純米
国産米 ・ 65%
高嶋酒造
(静岡県)
2,268
(1.8L)
酒のなかや 燗:黄金色の酒色。落ち着いたナッツの香りや香ばしい香りがある。甘味は少なめで、切れが鋭くドライでシャープな印象。 2
喜久盛
純米原酒 タクシードライバー
岩手県産米 ・ 55%
喜久盛酒造
(岩手県)
3,024
(1.8L))
知多繁 燗:薄濁りで強い発泡性がある。米の香りや味がしっかり感じられる。口中で酸味と旨味が膨らみ、温度で強まった炭酸感ですっきり切れるが、沈むような苦味が残る。燗つけで表情は大きく変わるがややキビシイかも。 4

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

毎度のこととはいえ、酒の入ったデキャンターを鍋に入れてもちっとも燗は付かないし、底がアールになっていて不安定だし、おまけに一度に3本しか燗が付かないので入れ替えをしなければならないしで、お燗番いただいた方、大変ありがとうございました。
燗酒は冷酒だとあまり目に付かない味のまとまりや単調さが浮き上がってくることがあります。実は定例会に備え、自宅で結構な種類を試してみたのですが、途中で投げ出したお酒も幾つかありました。しかし、今回のアイテムはほぼダンチュウ3月号に掲載されたもの。勘弁してくださいよ…というものはなかったように思いました。ただ、全体の印象としては、甘味が少なく酸が高めのものが多かったので、酸味が苦手な人には少し厳しいところもあったかもしれません。まあ、そんな方も経験や加齢とともに味覚は変化していきます。「絶対キライ!!二度と飲まない!!」と決めつけず、時間をおいて再度試してみると新しい発見があるように思います。
さて、三の丸界隈で最も早い桜は桜華会館の桜です。実は夜で分かりにくかったですが、定例会当日にはもう散り始めていました。でも、風当たりのよい名城公園の桜は来週当たりには最高潮を迎えます。次回は晴天のもと桜の下でお会いしましょう。(T)



今月のテーマは「気になる燗酒」。肴はホタルイカの酢味噌添えです。


燗酒は温度が肝心。鍋の前の方は大変です。


定番、枝豆です。


千葉の金目鯛のお刺身です。


>銘柄発表後は、改めて味の確認。


辛子明太子。


ベビー帆立の酒蒸し。


笑顔がいっぱい。お気に入りのお酒は見つかりましたか。


最後はヒラメ、マグロ、キンメ、カニのちらし寿司でした。来月もよろしく!

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