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日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告

日時:2015年5月15日(金)
場所:旬彩処かのう(名古屋市中区三の丸一丁目)
テーマ:「雄町」
参加者:52名

 

今回のお酒(順不同)
銘柄
/ 種別
/ 使用米・精米歩合
製造
(産地)
購入
価格
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銘柄取扱店舗
参加者のコメント
寫楽
純米吟醸
備前雄町 ・ 50%
宮泉銘醸
(福島県)
3,650
(1.8L)
調査中
ほぼ透明な酒色。バナナやリンゴの強い香りがある。くっきりした甘味と引き締める酸味があり、旨味もたっぷりで、後半苦味が顔をのぞかせる。最後まで甘味が残りデザートを思わせる。甘味が強いのでやや飲み疲れるかも。 7
百楽門
純米吟醸原酒中汲
雄町 ・ 60%
葛城酒造
(奈良県)
3,240
(1.8L)
調査中
ほぼ透明な酒色。青いかんきつ類を思わせる香りがある。濃厚な甘味と爽やかな酸味があり、苦味が味を引き締める。ずっしりした印象で、苦みを残しながら引いていく。 1
亀甲花菱
純米吟醸生原酒
雄町 ・ 50%
清水酒造
(埼玉県)
3,586
(1.8L)
調査中
ほぼ透明な酒色。少し炭酸感があり、爽やかなリンゴやミント、パインのような香りがある。コクのある甘味があり、酸味は穏やか。旨味もあり、最後は苦味が締めくくる。 11
磯自慢
特別純米
赤穂雄町 ・ 55%
磯自慢酒造
(静岡県)
3,881
(1.8L)
やすだや
ほぼ透明な酒色。ミルキーな香りや柑橘系の香りがある。甘味が強く、軽い酸味が寄り添う。旨味は低目でくっきりした辛味が感じられる。すっきり軽やかな飲み口。 6
長珍
純米 生 無濾過
雄町 ・65%
長珍酒造
(愛知県)
3,564
(1.8L)
三祐、酒のきまた、酒の中島屋など
ほぼ透明な酒色。微発泡で梨の香りや木の香りがある。甘味は少なめで心地よい酸が魅力的。旨味の後は苦味が締めくくる。 9
多賀治
純米雄町 無濾過生原酒
雄町 ・ 68%
十八盛酒造
(岡山県)
2,916
(1.8L)
酒泉洞堀一 ほぼ透明な酒色。微かに木のような香りやミルキーな香りがある。甘味が少なく酸味が目立つ。終盤やや重さが気になるかも。 10
三諸杉
純米吟醸雄町 無濾過生原酒
雄町 ・ 60%
今西酒造
(奈良県)
3,240
(1.8L)
調査中 ほぼ透明な酒色。パインや木の香りがある。甘味が強めで旨味もあるが、やや単調。温度によっては甘味が気になるかも。 12

純米吟醸雄町50
雄町 ・ 50%
永山本家酒造場
(山口県)
3,780
(1.8L)
酒泉洞堀一 ほぼ透明な酒色。バナナのような香りやミルキーな香りがある。甘味、酸味とも低調。すっきりしており白ワインのニュアンス。最後はあっさり苦味を感じさせながら引いていく。 5
黒牛
純米吟醸
雄町 ・ 50%
名手酒造店
(和歌山県)
3,292
(1.8L)
酒主人 ほぼ透明な酒色。甘いトロピカルフルーツのニュワンスの香りがある。適度な甘味と爽やかな酸味のバランスが良い。旨味も強いが、アルコール感からか辛味が強く、しっかりした飲み口。 8
東北泉
雄町純米吟醸 瑠璃色の海
雄町 ・ 45%
高橋酒造店
(山形県)
6,480
(1.8L)
吉田屋、くりもと ほぼ透明な酒色。フルーティな香りがあり、甘味、酸味のバランスが良く優しく軽やか。苦味を残しながらのさっぱりした飲み口が身上。 3
橘屋
特別純米酒
備前雄町 ・ 60%
川敬商店
(宮城県)
3,024
(1.8L)
調査中 ほぼ透明な酒色。香りは低く、微かにかんきつ類やバナナのかおりがある。甘味は低目のため、少し酸味が前に感じられさっぱりした印象。最後は苦味と微かな渋みを感じさせ消えていく。 2
凱陣
悦凱陣 無ろ過生純米吟醸
赤穂雄町 ・ 50%
丸尾本店
(香川県)
6,264
(1.8L))
秋貞商店、酒のさいとう、酒屋はやし ほぼ透明な酒色。柑橘系の香りやフルーティな香りがある。甘味が少なめのため酸味を強めに感じる。生としては、味が細めで強いアルコール感もあって辛い。強い苦みを伴い切れていく。 4

五味

特徴

(注)この評価は、単に参加者の感想を集計したものであり、他意はありませんので、ご了承ください

(コメント)

「雄町のお酒」お楽しみいただけたでしょうか。
手元にある『日本酒を味わう-田崎真也の仕事』には「山田錦はシャープで、雄町はまろやかになる」とありますが、参加者の皆さんの印象はどうでしょうか。また、ある人は雄町の特徴を「口の中で横に広がる」と表現していました。これは多分まろやかなボリューム感を表現しているのではないかと思っています。山田錦と比較して飲めば区別できると思いますが、単体で飲んで原料米はと問われたら。ワインならわかりやすいのですが、私にはわからない自信があります。
さて、新聞を見ていると獺祭の快進撃が止まりません。この数年間で、『逆境経営』『獺祭-天翔ける日本の酒』と相次いで出版されたと思ったら、このところ月1回以上のペースで色々な記事が登場しています。特に4月28日夜のオバマ大統領の安倍首相夫妻を招いた公式晩さん会の乾杯で使われたという報道があり、その後、年間生産量を一升瓶500万本、自分の計算が正しければ5万石に引き上げるという記事もあり、驚きました。多分、この生産量は大手蔵も含んで全国で10番台前半。その上これは、特定名称酒以外の日本酒も含んだ生産量の順位ですから、驚異的といってもよい水準です。
人口の急減期を迎え、インバウンド消費と輸出が頼りの日本にとっては、頼もしい限りです。ただ、どうしても消費者の関心は一点に偏りがちなもの。日本酒の会sake nagoyaは、生産量は多くなくとも丁寧によいお酒を造っている生産者にも日があたるような活動ができるとよいと思います。
さて、次回は恒例の「滋賀県のお酒」。今年はどんなお酒が登場するのかお楽しみに。(T)



今月のテーマは「雄町」。肴は茄子の煮びたしからスタートです。


酒米を特定した飲み比べ。なかなかできませんね。


カツオのたたき、おろしポン酢です。


同じ雄町でも、やっぱり違います。


豚のキムチ炒めです。ピリ辛がいいですね。


飲むペース、なかなか早いですよ。


チーズフライです。これもまた、旨いです。


感想の意見交換。勉強になります。


最後はジャコと鮭のチャーハン。来月もよろしく!

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